保険料を一括払いする「一時払い個人年金保険」とは?

  • 公開日:2020年03月06日
    最終更新日:2020年03月06日
  • 生命保険

2020-03-06

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保険料を一括払いする一時払い個人年金とは?

個人年金保険といえば、老後の生活資金をカバーするための保険として、最もポピュラーな商品です。一般的には長期間かけてお金を積み立てていくイメージがありますが、実は一括払いで加入する個人年金保険もあります。これを「一時払い個人年金保険」と言います。

まとまった資金を運用したいときや、退職金などを老後生活で計画的に活用したいときなどに活用すると大変有効です。

そんな「一時払い個人年金保険」の活用ポイントや注意点をお知らせします。

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1. 一時払い個人年金保険とは?

保険料を一括払いする、一時払い個人年金保険のしくみやメリットについてみていきましょう。

1-1. 平準払いと一時払い

個人年金保険と言えば一般的に、毎月積み立てていくことで老後資金を貯めていく商品を思い浮かべる人が多いかもしれません。このように、保険料の払い方について、毎月(または毎年、半年ごとなど)決まった金額を支払っていく払い方を平準払い(へいじゅんばらい)と言います。

これに対して、加入時にまとまったお金を一括払いする保険商品もあり、この払い方を一時払い(いちじばらい)といいます。

1-2. 一時払い個人年金保険のしくみ

一時払い個人年金保険は、はじめにまとまったお金を保険料として一括(一時金)で支払った後、それを年金形式で受け取るタイプの商品です。図で見ると、次のようなイメージとなります。一時金を支払ったあとに据え置き期間のある商品や、据え置き期間なくすぐに受け取りをスタートできるという商品もあります。

一時払い個人年金保険のしくみ

1-3. 一時払い個人年金保険のメリットは「年金」「運用」「相続」

個人年金保険の一番の特徴は、保険金が「毎年年金で支払われる」ということにあります。そのため、まとまったお金を一括で支払った後、定期的に一定金額ずつ受け取ることができます。計画的な活用がしやすくなり、無駄遣いを避け安心できるメリットがあります。

また、支払った年金原資は、受取期間中も含め保険会社が運用して増やしてくれます。

その他、運用期間中や年金開始後(保証期間中)などに被保険者が死亡した場合に死亡保険金等が支払われますが、支払われる死亡保険金は、相続税の非課税枠(500万円×法定相続人)の対象となります。預貯金で残すことになるよりも税制上のメリットがあるわけです。

個人年金保険には、計画的に受け取る(=年金)、残す(=相続)、増やす(=運用)などの特徴があり、自分が何を優先して加入するのかによって、選ぶ商品も異なることになります。

2. 一時払い個人年金保険の種類

一時払い個人年金保険には、いくつかの種類があります。

2-1. 定額型と変額型

個人年金保険には様々な種類がありますが、まずは大きく分けて「定額型」と「変額型」の2種類があり、これは運用方法の違いです。それぞれ次のような特徴があります。

■年金原資の運用方法の種類

定額型 将来の受取額は、契約時に決められる
変額型 運用成績により、受取額が増減する

2-2. 年金の受け取り方法

次に、年金の受け取り方による違いです。これには大きく3つの種類があり、「終身年金」、「確定年金」、「有期年金」があります。また「終身年金」と「有期年金」には、保証期間のある商品が一般的です。

■個人年金保険の受け取り方の種類

終身 終身年金 受取開始以降、生存している間は一生涯年金を受け取れる
保証期間付終身 保証期間があり、その間に被保険者が死亡した場合は遺族などが残存保証期間分一時金を受け取れる終身年金
確定 確定年金 一定期間分の年金を生死にかかわらず受け取れる。年金受け取り期間中に被保険者が死亡した場合は、遺族などが残存分の一時金を受け取れる
有期 有期年金 一定期間中の生存している間に、年金を受け取れる
保証期間付有期年金 保証期間があり、その間に被保険者が死亡した場合は遺族などが残存保証期間分の一時金を受け取れる有期年金

3. 一時払い個人年金保険の選び方と活用方法

一時払い個人年金保険の種類の違いによるメリット・デメリットや選ぶときのポイントを紹介します。。

3-1. 定額型と変額型のしくみ図と、それぞれのメリット・デメリット

定額型、変額型それぞれに、メリットとデメリットがあります。

3-1-1. 定額型の個人年金保険

定額型の個人年金保険は、将来の受取額が加入時に決まります。そのため、安定的という安心感があること、マネープランが立てやすいことがメリットです。ただし、低金利時代などには大きな運用益はのぞめない点がデメリットです。

一時払い定額個人年金保険

3-1-2. 変額型の個人年金保険

一方で、変額型の個人年金保険は、運用成績により受取額が増減します。加入時よりインフレが進んだ場合には受取額が増えやすいのでインフレ対策になるほか、運用成績によっては大きな運用利益を得られる可能性がある点がメリットです。こうした運用結果による変化を楽しめる、興味がある人には適しています。

ただし、運用結果によっては元本を下回る可能性があることがデメリットです。つまり変額型はハイリスク・ハイリターン商品です。運用などについて勉強が不足しているうちや、不安な人にとっては向いていません。

一時払い変額個人年金保険

また、変額個人年金保険には、契約中に下記表のような諸費用がかかる点にも注意しましょう(商品により違いはあります)。

■変額個人年金保険の諸経費

経費がかかる時期 諸経費の種類 内容
契約時 契約初期費用 一時払い保険料の3~5%程度
運用期間中/年毎 運用関係費用 特別勘定で運用する際にかかる費用。積立金額に対して年率でかかる
保険関係費用 保険契約の成立・維持にかかる費用。積立金額に対して年率でかかる
解約時 解約控除 解約時にかかる費用

3-2. 年金の受け取り方を選ぶ時のポイント

個人年金保険の受け取り方には、「終身年金」、「有期年金」、「確定年金」がありますが、それぞれどんなときに選べばいいのか、その概要をお知らせします。

実際の受け取り方の選択は個人の価値観によって左右されます。一般的な考え方だけではなく、自分の価値観とも相談しながら選ぶ、と考えるとよいでしょう。

3-2-1. 終身年金

生きている間、年金を受け取れることが特徴です。年金を受け取る期間が長いほど、つまり長生きする人ほど受取額のトータルが多くなりトクとなります。その代わり、受け取り期間が短いほど、つまり早く亡くなると損となります。

保証期間付の商品の場合は、一定年数分については保証されて被保険者が亡くなった場合も残りの保証期間分を遺族が受け取れます。保証期間の合計額は払い込んだ保険料合計よりも下回るため、保証期間以上生きて、更に長生きすることがるポイントと言えます。

保証期間は商品により異なりますが、一般的に15年としているタイプが多いです。

3-2-2. 確定年金

決まった期間だけ年金を受け取れます。年金受取途中に死亡しても残りを遺族が受け取れるということが特徴です。

給付期間は商品によって異なりますが、10年間としている商品が多くなっています。また確定年金は、受取前の一定期間であれば受け取り方を変更できるという商品もあります(保険会社によって異なりますので事前に確認しください)。そのため、迷ったときには確定年金を選んでおく、ということでもいいでしょう。

3-2-3. 有期年金

給付期間が限定されていて、その期間内の生きている間に受け取れるということが特徴です。

例えば、受取期間10年の有期年金の場合、10年間生存して受け取ると、確定年金で10年間受け取るよりも、受取額の合計が多くなります。その代わり、10年生存できなかった場合には年金はそこで停止となります。

ただし、保証期間を設定している商品の場合は保証期間分は遺族が受け取れます。一般的に「5年保証付き10年有期年金」といったタイプの商品が多くなっています。

個人年金保険の受け取り方のイメージ図

※有期年金と終身年金には、保証期間や保証額が設定されているものがあります。年金受け取り途中で死亡した場合、保証期間または保証額分の年金が遺族に支払われます。図のオレンジ色の部分が保証される年金のイメージ、薄オレンジ色の部分は、途中で死亡すると受け取ることができません。

3-3. 近年話題の外貨建て個人年金保険の活用と注意点

個人年金保険には、日本円で運用される円建ての商品と、外貨で運用される外貨建ての商品があります。外貨建て個人年金保険は、外国の高い金利で運用されるというメリットがあり、日本が低金利の時には有効と言えます。

ただし外貨建てについては、解約金や年金を受け取る時に円に換金する場合、その時の為替レートの影響を受ける点に注意が必要です。大きく元本割れする可能性もあることがデメリットです。また換金時手数料など複数の手数料も発生します。ですから、まずはこれらの手数料について確認し、為替の変動について勉強して、加入時によく説明を聞いた上で、リスクを理解して活用しましょう。

またリスクを分散するには、外貨建てだけに絞るよりも、円建て商品なども含む複数の商品の組み合わせの一つとして活用することが有効です。

4. まとめ :一時払い個人年金保険にはリスクのある商品もある

最後におさらいとして、保険料を一括で支払う「一時払い個人年金保険」についてまとめました。リスクのある商品もありますので、よく理解してから選ぶようにしましょう。

  • 将来の受取額が契約時に決められる「定額型」と、運用成績により受取額が増減する「変額型」があります。変額年金にはリスクがあります。
  • 年金の受け取り方には、生きている間ずっと年金を受け取れる「終身年金」と、決まった期間年金を受け取れて受取途中に死亡しても残額を遺族が受け取れる「確定年金」と、決まった期間年金を受け取れて受取途中死亡した場合は年金が終了する「有期年金」とがあります。
  • 「終身年金」と「有期年金」には、保証期間を設定している商品が一般的です。
  • 円で運用される「円建て」と、外貨で運用される「外貨建て」の商品があります 外貨建て商品は受取時の為替相場の影響を受けるためリスクがあります。
森田 直子(保険ジャーナリスト|有限会社エヌワンエージェンシー代表)執筆:森田 直子(保険ジャーナリスト|有限会社エヌワンエージェンシー代表)
保険・金融専門の執筆家で庶民感覚のわかりやすい文体に定評がある。保険WEBサイト、経済紙記事、書籍「就業不能リスクとGLTD(共著)」ほか執筆実績多数。保険業界メールマガジンinswatch発行人。

※記事内容の利用・実施に関しては、ご自身の責任のもとご判断ください。

※掲載している情報は、記事公開時点での商品・法令・税制等に基づいて作成したものであり、将来、商品内容や法令、税制等が変更される可能性があります。また個別の保険商品の内容については各商品の約款等をご確認ください。

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