【目的別】自分にぴったりの終身保険の選び方

  • 公開日:2018年10月17日
    最終更新日:2019年05月10日
  • 生命保険

2019-05-10

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【目的別】自分にぴったりの終身保険の選び方

死亡保障と貯蓄の機能を同時に得ることができる終身保険。一度加入すれば、途中で解約しない限り一生涯保障が続くという点に魅力を感じて選ぶ方も多いでしょう。

とはいえ、一口に終身保険といってもいくつかの種類があり、保険に対して何を求めるかによって適している終身保険は人それぞれです。どのような終身保険が自分に合っているのか、あるいはそもそも自分にとって終身保険は必要なのか、ということを把握するためには、終身保険の仕組みや特徴を理解しておく必要があります。

ここでは、終身保険の基本的な特徴やメリット・デメリットなど、終身保険の選び方のポイントを解説していきます。ぜひ、自分にぴったりの終身保険選びの参考にしてください。

保険は人生にずっと寄り添うものだから、じっくり選ぶ

自分の保険は、自分で選ぶ自分の保険は、自分で選ぶ

1.選ぶ前に、絶対おさえておきたい終身保険の特徴

家族の生計を担う人が亡くなったり、高度障害状態となり働けなくなった場合、残された家族が金銭的な困難に陥ってしまうことがあります。そこで大きな助けになるのが「終身保険」。まずは終身保険が具体的にどのように役立つのか、特徴から見ていきましょう。

1-1.終身保険のしくみ

終身保険とは、加入している限り保障が一生涯続き(保険期間:終身)、加入者が死亡したり所定の高度障害状態など万が一のことが起きた場合に、家族に保険金が支払われる保険です。保険料は掛け捨てではなく、途中で解約した場合にも解約返戻金が受け取れます。つまり、万が一の保障に備えつつ貯蓄もできるのが終身保険の特徴なのです。

終身保険のしくみ(図)

基本的に、加入したときの保険料や保障内容はずっと変わりません。年を重ねたり、持病や病歴ができると保険への加入が難しくなるケースもありますが、終身保険にあらかじめ入っておけば変わらぬ保障を受けられます。よって終身保険は金銭面だけでなく精神的な支えにもなる存在といえるでしょう。

1-2.解約すると解約返戻金を受け取れる

終身保険は途中で解約した場合には「解約返戻金(かいやくへんれいきん)」を受け取ることができます。
解約返戻金は加入期間の長さに応じて増えていき、一定期間(通常、保険料払込期間)を超えると支払った保険料を解約返戻金の額が上回ってきます。逆に加入後に一定期間たたずに解約をすると、解約返戻金がなかったり、あっても少なかったりして、元本割れを起こすケースも多くなります。

1-3.終身保険のメリットとデメリットは?

終身保険を選ぶ前に、メリットとデメリットをしっかり理解しておきましょう。

1-3-1.メリット

終身保険のメリットは、基本的に加入時から保険料や保障内容が変わらず、加入し続ける限り一生涯に渡って備えることができること。また貯蓄性があり、ある程度の加入期間があれば、解約をすることで解約返戻金を受け取ることができて、必要なことにそのお金を使えるのもメリットでしょう。

子どもの教育費が大きくかかる時期に支払いの満期がくるよう設定して、教育資金に充てるという利用方法や、自分の老後資金に活用することも可能です。また、保険料が一定なので、コスト管理が楽なところも魅力です。

終身保険のメリット

  • 保障がずっと変わらず一生涯続く
  • 貯蓄性がある
  • 保険料がずっと一定でコスト管理しやすい

1-3-2.デメリット

一方でデメリットとしてあげられるのは、貯蓄性があるため、定期保険(この後の1-4で解説)に比べて保険料が高めに設定されていることです。コスト重視の場合はマイナスポイントとなります。

そして前述のとおり、解約時期によっては解約返戻金が受け取れなかったり、元本割れになるリスクもあります。またそのため、保険を見直したい場合に、それまで支払った保険料や解約返戻金のことを考えると、見直しがしづらいという点もあります。

終身保険のデメリット

  • 保険料が割高(保険として)
  • 早期解約すると元本割れする(貯蓄として)
  • 一度加入すると、切り換えづらい

1-4.定期保険との違い

終身保険は保障が一生涯で、加入時から保険料は変わりません。一方で定期保険は、その名のとおり保障が一定期間の保険です。10年、20年あるいは60歳、70歳など一定期間を保障し、保険期間が終了すると更新できるもの、できないものに分けられます。

また、終身保険は支払った保険料が積み立てられて、途中で解約すれば返戻金を受け取ることができますが、定期保険は掛け捨てで貯蓄性はありません。そのため、定期保険は終身保険に比べて加入時の保険料が安く設定されています。ただし更新の際には、それ毎に保険料が上がっていきます。よって、変わらない保険料で一生涯の保障を得たい人は終身保険が、一定期間だけ安い保険料で保障を得たい人には定期保険が向くといえます。

2.終身保険の種類、主な4つのタイプを解説

一口に終身保険といってもさまざまな種類があり、自分にぴったり合った保険を選ぶためにはその違いを知ることが必要です。そこで、ここでは終身保険の4つのタイプについて解説をしていきます。

2-1.低解約返戻金型

終身保険を選ぶ際には、できるだけ保険料の安い商品を選びたいもの。そのニーズに対応したタイプとして、保険料払込期間内に解約した場合の解約返戻金が低く設定され、その代わりとして保険料が割安な「低解約返戻金型」があります。このタイプが今の終身保険の主流となっています。

そもそも終身保険は早期に解約すると元本割れのリスクがありますが、低解約返戻金型は戻って来るお金の割合がより低く、通常の終身保険のおよそ70%程度に設定されています。つまり途中解約をすると大きな損をしますが、保険料の払込が終わると解約返戻金が増えるという仕組みなので、最後まで払い込めば、安い保険料でなおかつ貯蓄面も担保されます。よって、途中解約をしないのであれば、貯蓄性の高いとてもお得なタイプだといえます。

低解約返戻金型終身保険を活用した貯蓄方法については、以下の記事をご覧ください。
 ↓ ↓ ↓
3分でわかる!低解約返戻金型終身保険の基本と4つの活用法

2-2.積立利率変動型

終身保険でベーシックなのは、契約時の積立利率(保険料のうち積み立て部分に適用される利率)がずっと変わらない「積立利率固定型」で、保険金や解約返戻金の額はあらかじめ決まっています。一方、積立利率が一定期間ごとに見直しされる商品が「積立利率変動型」です。

このタイプは市場金利を反映するため、経済情勢が良好で金利が上がれば積立利率もアップし、保険金や積立金(解約返戻金)が増額されます。経済が不調の場合は、加入時よりも積立利率が下がることのないように最低利率が保障されているため、大きな元本割れのリスクはありません。ただし保険料は一般的な終身保険よりも割高です。また、将来必ずしも金利が上がるという保証がない(=積立利率が上がらない可能性もある)という点はしっかり考慮する必要があるでしょう。

2-3.変額型

変額型は、積み立てた保険料を株式や債券などで運用し、その実績によって保険金や解約返戻金の額が変動します。保険でありながら投資的の側面が強いのがこの変額型なのです。運用がうまくいけば保険金や解約返戻金が大きく増える可能性がある一方、運用が上手くいかなかった場合に損をするリスクもあります。積立利率変動型と違い、最低利率の保障はありませんが、受け取る保険金の額については保障されています。

終身保険を使った貯蓄・運用として、積立固定型、積立利率変動型と比べてハイリスク・ハイリターンなタイプなのが、この変額型です(運用方法については4-4で解説)。

ただし、純粋に死亡保障のみが目的で解約しないのであれば、保険料がとても割安な保険であるともいえます。

変額終身保険のしくみやメリット・デメリットは、以下の記事も参考にしてください。
 ↓ ↓ ↓
すぐわかる!変額保険のメリット・デメリットと上手な活用法>2. 変額終身保険

2-4.外貨建て型

外貨建て型は、積み立てた保険料を外貨(主に米ドルや豪ドル)で運用するタイプ。日本では超低金利が続いているため、高い運用益を期待することは難しい状況です。そんな日本と比較して金利の高い外貨で運用し、積立利率を高く設定しているのが外貨建て型です。外貨建て型は為替の変動に合わせて保険金、解約返戻金が変動します。

為替変動によって大きな利益を生むこともあれば損をすることもあり、貯蓄というよりも投資の側面が強いといえるでしょう。為替変動により保険料も変わるため、終身保険のメリットの1つである「保険料が一定でコスト管理がしやすい」という点は、このタイプには当てはまりません。元本保証もされないため、やはりリスクを理解することが大切です。

外貨建て終身保険のメリット・デメリットや選ぶときのチェックポイントは、以下の記事をご覧ください。
 ↓ ↓ ↓
リスクがこわい!?ドル建て終身保険選びの3つのチェックポイント

3.目的別、終身保険の選び方

実際に終身保険を選ぶ際には、加入する目的から考えることが、自分にぴったりの保険を見つける近道です。そこで、主な3つの目的別に、どんな種類の終身保険を選ぶと良いかを解説していきます。

3-1.保険料を安く抑えたい場合は「低解約返戻金型」「変額型」

保険料を安く抑えたいなら、シンプルな保障にすることです。手厚い保障を望んであれこれ付加すると、その分保険料は高くなるため、本当に必要な保障はどれなのか取捨選択をし、過不足の無い保険を選びましょう。また、2-1で解説した低解約返戻金型を選ぶのが基本です。

さらに、できるだけ若いうちに加入するのもコツです。保険は、一般的に年齢が低く健康なほど保険料が安く設定されているため、年を取り、持病や病歴などができてしまうと、保険料は上がってしまいます。終身保険のメリットの1つは「加入時の保険料が変わらない」という点にあるので、その点を考慮して早めの加入をすることで、安い保険料で一生涯の保障が得られます。

またシンプルに死亡保障だけを求めるのであれば、変額終身保険を選ぶと保険料が割安です。

3-2.貯蓄性を重視したい場合は「低解約型」

貯蓄という視点では、やはり保険料が割安な低解約返戻金型終身保険を選ぶのが基本です。
また貯蓄という観点で意識したいのは、加入前に返戻率を確認しておくことと、保険料の払込みが終わるまで解約をしないことです。途中解約をすると解約返戻金が減ったり、場合によっては全く戻ってこないこともあるため、加入し続けられる保険料の商品を選ぶことが大切。受け取れる保険金は高いほどいいだろうと保険料の高い商品を選び、支払いの負担が大きく途中解約して元本割れ…といった結果になっては元も子もありません。

また、積極的に運用したいなら外貨建て型や変額型を選択して、大きく増やすことを目指すという手も。ただし、ここまで解説してきたとおりリスクも念頭に入れましょう。

3-3.インフレに備えたい場合は「積立利率変動型」

インフレとは、物価が上がり相対的にお金の価値が下がることを指します。インフレのリスクは保険にも関係していて、たとえば加入時に500万円の保険金がもらえる商品を選んでも、実際に受け取るときには物価が上昇しており、実質的な価値が400万円に下がってしまうことも考えられます。

積立利率固定型は積立利率があらかじめ決まっており、受け取れる解約返戻金や保険金が一定という点では安全性が高いタイプです。しかしインフレが起きた場合、実質的には損になってしまうことも。これに対して、インフレで効力を発揮するのが積立利率変動型です。インフレで市場金利が上がれば保険金や解約返戻金も上がる仕組みなので、インフレのリスクに対応した商品だといえます。

4.商品を選ぶ時、契約するときはココに注意!4つのポイント

保険の商品選びでは、ここは必ず見るべきというポイントがあります。前章のように加入する「目的」を考えるのと同時に、ここで説明する4つのポイントについても確認するようにしましょう。

4-1.○年後に解約する場合の返戻率

返戻率とは、加入者が支払う保険料に対して、受け取ることのできる保険金や解約返戻金の割合のこと。例えば終身保険の解約返戻金の場合には、保険料払込期間中の返戻率は100%を下回りますが、払込みが終わると100%を超えるといった仕組みになっています。

解約返戻金がどれぐらいもらえるのかの指標になるのが返戻率なのです。したがって、保険加入の目的が貯蓄なら、将来必要となるタイミングで返戻率が100%を超えること、できるだけ返戻率が高い商品を選ぶことがポイントです。

4-2.保険料の支払い期間

終身保険の保険料の払込期間は、基本的に「短期払い」と「終身払い」の2パターンから選ぶことができます。

短期払いの場合は、払込みをする年数(10年、20年など)や、あるいは払込みが終了する年齢(50歳、60歳など)など。選択できる期間は商品によって変わります。

終身払いの場合は、加入している限り保険料の支払いが発生し続けるため、老後で収入が少なくなったときの家計への負担も考慮しなくてはなりません。

また、貯蓄目的でお金を増やしたい(返戻率100%超で解約したい)のであれば、短期払いで支払いを早めに終えること。また、お金が必要になる時期が決まっているのであれば、それ以前に払い終えるよう調整しましょう。

4-3.保険料の支払い方法

保険料の支払い方法は、下記のように複数あります。

保険料の支払い(払込)方法

  • 月払…保険料を1ヵ月ごとに支払う方法
  • 半年払…保険料を半年分まとめて支払う方法
  • 年払…保険料を1年分まとめて支払う方法
  • 一時払…保険加入時に、すべての保険料を一括で支払う方法
  • 全期前納…すべての保険期間分の保険料を、保険会社に預ける形で一括払いをする方法。年1回、毎月など保険料の支払日に、保険会社に預けたお金から保険料が支払われる

基本的に、月払よりも半年払、半年払よりも年払と、まとめて支払うほど保険料は安くなっていきます

加入全期間の保険料を一括で支払う一時払や全期前納を選択することで、保険料を安くできるのと同時に、返戻率も加入後の早い段階から高くなります。まとめて支払うと一時的には金銭的な負担が大きいものの、長い目でみればお得になるのです。ですから家計に余裕があり、ずっとその保険に加入し続けたいという場合には、できるだけまとめて支払うことを考えるとよいでしょう。

4-4.変額型の運用方法

2-3で解説した変額型の終身保険は、加入者自身がどのように運用するかの方針を決めていきます。運用する商品のラインナップ(=特別勘定)は保険によって変わり、国内外の株式や債券などから1つまたは複数を選択します。複数を選択する場合には、どの特別勘定を何%の比率にするか(例:国内株式50%、世界債券50%)を決めます。

どの特別勘定を選ぶかで運用実績も変わるため、変額型を選択するのであれば、多少なりとも投資の知識があるほうがよいといえそうです。初めて投資するという場合は、あらかじめ投資の基本について勉強することをおすすめします。

5.まとめ:自分の目的を整理し、ぴったり合った終身保険を選びましょう

終身保険の特徴や目的別の選び方、注意点など、選ぶときに知っておきたいポイントをご紹介しました。解説してきたとおり、終身保険の保険料は定期保険と比較すると高いものの、貯蓄としての機能を兼ね備えています。

保険料が安めに設定されている低解約返戻金型を選んだり、保険料の支払期間や支払い方法を工夫することで、負担額を小さくすることが可能です。さらに、死亡保障を得るだけでなく資産運用にも保険を活用したい場合には、積立利率変動型や変額型、外貨建て型などを選ぶ手もあります。

いずれにせよ、大切な家族を守りたいなら終身保険に早めに加入し、備えることが大切です。自分が保険に求めることは何なのか、いざというときにどれぐらいの保障が必要なのか、家計の中で保険料はどれぐらい負担できるのかなどを考えて、自分にぴったりの終身保険を選ぶようにしましょう。

※記事内容の利用・実施に関しては、ご自身の責任のもとご判断ください。

※掲載している情報は、記事公開時点での商品・法令・税制等に基づいて作成したものであり、将来、商品内容や法令、税制等が変更される可能性があります。また個別の保険商品の内容については各商品の約款等をご確認ください。

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