お年玉を上手に管理!子どもの口座を作る際の注意点をおさらい

2022-04-06

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お年玉は、子どもたちにとってお正月の楽しみのひとつ。もらったお年玉で何を買おうか考えるのも、ワクワクするものです。お金の管理方法は各家庭の方針によってさまざまですが、子ども用に銀行の預金口座を作って、きちんと貯めておきたいママパパも多いはず。

そこで今回は、子ども用口座の開設についてご紹介。いつから作れるの?必要な書類は?など、さまざまな疑問にお答えします。

1.子ども用の預金口座は何歳から作れるの?

多くの金融機関では、0歳から普通預金口座を開設することができます。しかし、ネット銀行では年齢制限を設けているところもあり、15歳未満は開設できないケースもあるため、事前に確認しておきましょう。

また子どもの代理で口座を作れるのは、あくまで親権者のみです。祖父母は孫の口座を開設できないため、「忙しいからおじいちゃんおばあちゃんにお願いする」というわけにはいきません。ただし、金融機関によっては、委任状や親権者の確認書類などを提出することで、祖父母が親権者の代理人として口座を開設できる場合があります。

2.口座開設に必要なものは?

では実際に子ども専用の口座を作る場合、どんな書類が必要になるのでしょうか?

【子ども用の口座開設に必要なもの】

  • 印鑑(シャチハタなどのゴム製印章は使用不可)
  • 子どもの本人確認書類(例:パスポート、マイナンバーカード、住民票、健康保険証など)
  • 親の本人確認書類(例:運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)
  • 子どもの親権者であることが確認できる書類(例:住民票・健康保険証・母子手帳など)
  • 預け入れる現金

多くの金融機関では子どもの同伴なし、親のみの来店で対応してくれます。当日は書類にキャッシュカードの暗証番号4桁を記入しなければならないため、事前に考えておくとよいでしょう。

金融機関によっては、インターネットで申し込みができるため、口座を作りたい金融機関のホームページで確認してみてください。

3.子どもの預金口座管理の注意点とは?

子ども用口座の管理には、事前に押さえておくべきポイントがあります。知らなかったでは済まされない注意点もあるので、事前に把握しておきましょう。

3-1. 子どもが成人したら手続きは原則本人しかできない

子どもが未成年の間は、親が代理人となって口座を管理でき、お金の出し入れも可能ですが、成人すると原則的には名義人本人しか手続きができなくなります

そのため、子どもが成人した後、親が窓口で子ども名義の口座からお金を引き出す場合には、子どもの委任状や代理届などが必要になります。

3-2.贈与税がかかる場合も!

貯めたお金をいよいよ子どもに渡す際には、贈与税がかかってしまうケースがあります。

通常は、お年玉や入学や卒業などのお祝い金を貯金していた場合、そのお金は子どもの固有財産となるため、贈与税は発生しません。

しかし、お年玉の額とはいいがたい大きな金額(たとえば祖父母から100万円ずつ)をもらった場合には、贈与税がかかる可能性があるため注意が必要です。

4.子ども名義の口座を作るメリット

お年玉を管理するためにも、子ども用の口座を開設しておいたほうがいいかなと考えるママパパに、口座開設のメリットをご紹介します。

4-1.子どものお金を管理できる

親が子どもに代わってお年玉を管理すると、自分のお金と一緒になってしまい、「お年玉がいくらあったのかわからなくなる」なんてケースもありがちです。

お年玉は子どもの固有財産なので、子ども名義の口座に入れて管理しておけば、貯まったお金を確実に子どもに渡すことができるというメリットがあります。

4-2.子どもにお金の教育をしやすい

お年玉の時期は、子どもにお金の教育をする絶好の機会です。もらったお年玉を自分で管理することで、正しいお金の使い方を学ぶことができます。

逆に、すべて親が管理してしまうと、正しいお金の使い方を学ばないまま大人になってしまうおそれもあります。

子どもが自分自身の口座を持ち、お金が貯まっていく過程をみることで、貯金をする楽しみを知り、さらに、お金を何に使いどう管理していくかもちゃんと考えられるようになります。

5.まとめ:子ども用口座を作ってお年玉を管理してみては!

お年玉は子どもたちにとっては、とても大きな金額です。親として、お金の使い方や管理の方法などをしっかり教えるためにも、子ども用の口座を作ってみてはいかがでしょうか。

自分の口座を持つことで、子どもたちもお金への関心が高まるのではないでしょうか。ぜひ参考にしてみてください。

※本記事は2020年1月時点の情報をもとに作成しています。

倉沢れい執筆:倉沢 れい (編集者・ライター)
大学卒業後、IT企業や翻訳会社を経て、出産を機にライターとしての活動を開始。子育てや女性の生き方の分野を中心に、ママがよりよく子育てを楽しむための情報をわかりやすくお伝えしています。

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