こどもの習い事、どれくらいお金かけてる?習い事にみるお金事情

2022-04-15

https://www.kurashino-okane.com/life-money/child-lesson/

ママたちと話していても、必ず話題にあがるトピックスの一つが、こどもの習い事について……。

最近では、幼児期から習い事を始める家庭も多く、2歳にして、英会話に水泳、体操教室と3つの習い事をかけもちしている子もいるようです。

しかし、そうはいっても、ネックになるのがお金の問題。

「うちには、そんな余裕はないわ……」という家庭も、周りが習い事を始めだすと、じわじわと焦りを感じ始めてしまいますよね。

こどもの習い事って、普通どれくらいお金をかけるものなの?

そんなママたちの疑問を解消すべく、「『ケイコとマナブ』2016年子どもの習い事ランキング」をもとに気になる習い事の月謝や今人気の習い事についてもご紹介します。

1.7割以上の家庭が!? もはや当たり前のこどもの習い事

最近では、1歳児対象の英会話クラスやリトミックなど、低年齢から始められる習い事も増え、小さいうちから習い事を始める家庭も増えてきています。

『くらしのお金ニアエル』が20~40歳代のママを対象に行った「こどもの習い事」に関する独自調査においても、なんと7割以上の家庭が「習い事をしている」と回答しています。

あまりに高い割合に驚きを感じると同時に、「みんな、何を習っているの?」と具体的な習い事の中身についても気になるところ。

そこで、本章では、今、こどもたちの間で人気の習い事について、探ってみたいと思います!

1-1.定番人気は「水泳」、「英会話」、「ピアノ」!

「『ケイコとマナブ』2016年子どもの習い事ランキング」(小学生以下の子どもを習い事に通わせている927人のママ対象)によると、今、習っている習い事の第1位が「水泳」、次いで第2位が「英語・英会話」、第3位が「ピアノ」という結果になっています。

■今、習っている習い事ランキング(全体)

順位今、習っている習い事回答率(%)
16年15年14年16年15年14年
1位1位1位水泳44.943.537.7
2位2位2位英語・英会話25.227.325.2
3位3位4位ピアノ23.619.418.9
4位4位5位体操16.217.512.8
5位5位3位学習塾・幼児教室16.116.722.3
6位6位6位サッカー9.412.110.8
7位7位7位書道8.37.87.4
8位8位10位ダンス5.45.34.9
9位9位14位空手5.15.03.4
10位10位8位バレエ4.54.75.2

(出典)『ケイコとマナブ』2016年子どもの習い事ランキング

「水泳」は、回答者の約4割が習っており、2014年の調査から3年連続で1位に輝いています。

また年齢別に見ると、未就学児は第1位が「水泳」、次いで第2位「体操」、第3位「英語・英会話」となっています。体作りにつながる習い事が高い比率を占めるとともに、将来に備えて早いうちから英語を学ばせたいという家庭も多いのがわかります。

小学校低学年になると、上位3つの習い事は全体のランキングと同じで、第1位「水泳」、第2位「ピアノ」、第3位は「英語・英会話」という順位となります。「ピアノ」が習い事の上位に入るのは今も昔も変わらないようですね。

1-2.ママに聞きたい!その習い事にきめた理由は?

どの習い事を始めるかは、こどもの性質や興味の持ち方にもよっても異なりますが、なかなか簡単に決められないママたちも多いのでは!?

「『ケイコとマナブ』2016年子どもの習い事ランキング」によると、「その習い事をやらせたいと思ったきっかけ・理由」について、ママたちがそれぞれの理由を挙げています。

<水泳>

  • 喘息があるので、よくなるかと思って
  • 小学校で泳ぎ方を教えていないし、本人がやりたがったので
  • 気管支が弱かったので、身体を強くするため
  • 体力をつけるため。水慣れのため。病気にかかりにくくするため
<英語・英会話>

  • 幼少時に触れさせておきたかったから
  • 幼稚園で楽しそうに授業をうけていたから
  • 将来、必要になるものなので
  • 早いうちに耳慣れしてほしいと以前から思っていたので
  • 幼稚園の課外教室だったから
<ピアノ>

  • 子どもがやりたいと言い続けたから
  • 楽譜を読めれば、ピアノ以外の楽器にも応用が利くので
  • 私がやらせたくて
  • 音楽は情操教育に良いと思ったから
  • 音感を身につけさせたかったから
<体操>

  • 運動会で散々だったから
  • 普段の運動量が足りなかったから
  • 本人がやってみたいと言ったから
  • 体力作りのため。保育園で送迎をしてくれるから
  • 通っていた保育園で習えたから

体を動かす運動系の習い事では、主にこどもの体力作りが理由にあげられています。

「水泳」では、喘息の症状の改善など、こどもの体を思い、習い事をやらせることにしたという家庭もありました。

また、「体操」に関しては、こどもの運動能力の向上も理由にあげられますが、普段の運動量が足りなかったからという声も……。

特に未就学児の場合、保育園だけでは体力があり余り、「家で暴れる」、「寝ない」などの問題も起きやすいので、原因解消のため、「体操教室」を習わせるという家庭もありそうですね。

文化系の習い事である「英語・英会話」、「ピアノ」とも、小さい頃から始めることで、早い段階で音に慣れさせたい、音感を身つけさせたいという親の意向が読み取れます。

2.毎月どれだけ使ってる?気になる習い事費用を大調査!

人気の習い事がわかったところで、次に気になるのが、実際に習った場合の費用。
一体、相場はいくらなのでしょうか?

2-1.1か月の習い事の支出額は平均14,670円!

引き続き、「『ケイコとマナブ』2016年子どもの習い事ランキング」によると、こども1人あたりの毎月の習い事の合計費用は平均14,670円

さらに、習い事1つ当たりの金額は、7,299円で、平均2つの習い事を並行して行う子が多いようです。

そろそろ習い事をさせたいと考えているあなたの家庭では、これらの平均金額をどのように感じたでしょうか?

ちなみに年代別に毎月の合計費用を見ていくと、未就学児が11,708円、小学校低学年が14,641円、小学校高学年が17,652円となり、こどもの年齢が上がるにつれ、金額が増えていくのが一目超然です。

■子どもの年齢帯別 子ども1人当たりの習い事数と金額

 全体未就学児小学校低学年小学校高学年
1人当たりの習い事平均数2.0個1.7個2.1個2.2個
毎月の合計費用14,670円11,708円14,641円17,652円
習い事1つ当たりの平均費用7,296円6,800円6,918円8,045円 

出典:『ケイコとマナブ』2016年子どもの習い事ランキング

2-2.えっ!月謝だけじゃない…そのほかにかかる費用の実態

ここで、習い事を検討するママたちに、事前に伝えておきたいお金の注意事項があります。

それが、習い事の費用は決して、月謝だけではないということ!

『くらしのお金ニアエル』が20~40歳代のママを対象に行った「こどもの習い事」に関する独自調査でも、ママたちの痛い出費の実態が見えてきました。

  • 「体操教室のユニフォーム代に7千円」 (30代後半主婦 子2人)
  • 「英会話の教材費で1万円」 (30代前半主婦 子2人)
  • 「体操教室の合宿で1回3万円」 (40代前半主婦 子2人)

初期費用として事前に大きな金額を支払うケースもあれば、イベントに応じて都度出費が発生することもあるため、思った以上に年間の金額がかさむことがあります。

月謝だけ見たら、「これくらいならなんとかなりそう」と思っても、実際は想定以上の出費がともなることもあるため、年間行事などを確認し、全体でかかる費用をきちんと見積もっておくことが大切です。

3.家計を圧迫…各家庭が抱える「習い事」と「お金」事情

こどものために、色々やらせてあげたいという気持ちはあるものの、やはり先立つものはお金。

あれもこれもと手を出しているうちに、家計の圧迫を招く恐れがあります。昨今では、こどもたちに習い事をさせることが当たり前のようになっていますが、各家庭のお財布事情はどうなっているのでしょうか?

3-1.ほぼ半数の家庭が昨年より「費用が増加」したと回答

「『ケイコとマナブ』2016年子どもの習い事ランキング」によると、昨年に比べての習い事費用が増加した人は、なんと全体の48.4%

さらに未就学児にいたっては、半数以上の57.6%の家庭が増加したと回答しています。

そんな増加傾向にある家庭が多い中、習い事費用の負担感を聞くと、半数以上の家庭が「やや負担」と回答し、金額が増える小学校高学年になると「非常に負担」の割合が大きくなってきます。

大半の世帯において、やはりお金事情は、さすがに厳しい現実があるようです。

■昨年と比べての習い事費用の増減(単一回答)

■習い事費用の負担感(単一回答)

(出典)『ケイコとマナブ』2016年子どもの習い事ランキング

3-2.お金が追いつかない…みんながやってる費用の捻出方法

決してゆとりがあるわけではない家計のなかで、どのようにこどもたちに習い事をさせているかが気になるところですが、みんなは一体どうしているのでしょう?

「『ケイコとマナブ』2016年子どもの習い事ランキング」によると、全体の約3割の家庭が「外食費」を削って、習い事の費用を捻出しているようです。

続いて、「ママのお小遣い」、「被服費」、「美容代」など、主にママが使えるお金を習い事の費用に回している家庭が多いようですね。

自分のことよりも、こどものことを想う母の姿が垣間見られますね。

4.まとめ:家計の圧迫を招かない計画性も大切に!

家計の負担感を感じる世帯が半数以上存在する中で、それでもこどもの将来に備えて、習い事をさせる家庭が多い昨今。

しかし、注意したいのは、年代によって、習わせたい習い事も変わってくること。

「『ケイコとマナブ』2016年子どもの習い事ランキング」において「今後、習わせたい習い事」について質問してみたところ、小学生になると、未就学児の時には考えていなかったプログラミングなどの「パソコン関連」の習い事や「実験教室」など、よりお勉強要素の強い習い事がランクインしてきています。

しかし、今やっている習い事に加えて、新しい習い事を始めることは、ますます家計を圧迫することになります。

そのため、年齢があがるごとに、習い事を整理して、家計の範囲内で続けていくことがポイント。

さらに今後、こどもが成長し、中高生になる頃には、学費や塾代がかさむ年代になるため、こどもの未来の選択肢を増やしてあげるためにも、計画的に教育費を使い、貯蓄することが重要です。

※記事内容の利用・実施に関しては、ご自身の責任のもとご判断ください。

※掲載している情報は、記事公開時点での商品・法令・税制等に基づいて作成したものであり、将来、商品内容や法令、税制等が変更される可能性があります。また個別の保険商品の内容については各商品の約款等をご確認ください。