妻・夫の言い分は?夫婦喧嘩になりやすいお金の問題と解決法

2022-04-06

https://www.kurashino-okane.com/life-money/couple-money/

愛があればすべて乗り越えられる…なんて信じていられるのもつかの間、結婚生活においては愛だけでは解決しないこともあります。

たとえば多くの夫婦喧嘩の原因としてあげられるのが、“お金”の存在。

お金の使い方は人によって異なるものの、そもそも男女によっても大きな違いがみられます。

そこで今回は、なぜ夫と妻はお金で揉めてしまうのか? その原因と解決方法を探ってみたいと思います。

1.独身時代のデータで検証!こんなに違う男女別お金の使い方

独身時代に、どのようなお金の使い道をしていたのか、男女別の傾向を知ることこそ、夫婦の金銭問題を解決に導くファーストステップともいえます。

総務省の家計調査(2021年10~2月期)によると、単身世帯の男女別の支出データで特に大きな金額的な違いが見られたのが、「酒類」「外食」「被服及び履物」「理美容用品」の男女別の平均金額です。

■男女(独身世帯)による1ヵ月の支出の違い

支出項目男性女性
酒類3,212円1.168円
外食15,832円4,874円
被服及び履物4,533円6,307円
理美容用品1.145円4,453円

(出典)総務省「家計調査(2021年10~12月期)」 男女,年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出(単身世帯)より

男性は、自炊をしない人が多い傾向にあるからか、コロナ禍であっても女性に比べて外食費が3倍以上と金額が大きくなっています。酒類も約2.8倍となり、夫と妻の間で揉める原因にもなりやすい「お酒」の問題が浮き彫りになっています。

対して女性は、男性に比べてやはり服や化粧品などへの出費がかさむ傾向にあります。「被服及び履物」では、男性の約1.4倍、「理美容用品」ともなると3.8倍と大きな差が生まれますが、美しくいるための必要経費ととるか、無駄使いととるかは、男性によってもかなり考え方が異なるでしょう。

2.夫婦がお金で揉める理由をシーン別に解説

それでは晴れて夫婦になったあと、どんなポイントで喧嘩になりやすいのか、シーン別に解説していきたいと思います。

2-1.【シーン1】お金の管理方法

管理の仕方としては、どちらかが家計を握り、お小遣いを渡す家庭もあれば、共働きの場合は、必要な経費を役割分担して出し合い、残りはそれぞれが管理する家庭もあります。

なかでも喧嘩になりやすいのが、家計を握っている方の管理が厳しく、お小遣い額が少なかったり、好きなものが買えなかったりするケース。

逆に管理者の方がゆとりのある使い方をしていた場合などは、不公平感から不満がつのり、喧嘩に発展してしまうことがあります。

2-2.【シーン2】お金の使い方

夫婦の金銭感覚の違いが、夫婦喧嘩の引き金になることは非常に多くあります。

前述したような男女別による違いはもちろん、今まで育んできた価値観によって、モノに対する高いか安いかの感覚は全く異なります。

そのため、自然に身につけてきた金銭感覚は、理屈ではなかなか相手には説明しづらく、伝わりにくいため、相手の共感を得られないことで、喧嘩になってしまうことが多いようです。

2-3.【シーン3】節約方法

お金の使い道と同じくらい揉める原因になりやすいのが、節約方法。

どの部分を何のために削るかという目的と節約方法をきちんとすり合わせしないと、どちらか一方だけが不満がつのらせ、揉める原因となってしまいます。特に、望んでいないことのためにお金の我慢を強いられることは、相手にとって人生の満足度を下げてしまう可能性があります。

さらに「あれはダメ、これはダメ」と節約にこだわると、言われた側は、自分を全否定されたような感覚を持ち、喧嘩に発展してしまうため、お互いが納得した方法で節約を行いましょう。

3.STOP 夫婦喧嘩!仲直りのための解決方法3つ

それでは、お金に関する揉め事を円満解決するためには、一体どのようにすればよいのでしょうか?

お金の問題は、根が深くなると解決がどんどん難しくなるため、早期に手をうっておくのが賢明です。

話し合いなどで時間がかかってしまうこともありますが、これから家族の人生には非常に大切な時間になるため、この機会にしっかり話し合うようにしましょう。

3-1.まずは価値観のすりあわせをしよう!

お金のかけ方や金銭感覚など、相手がどのように考えているのかを理解することからまずは始めてみましょう。

あまりに無駄使いが多い場合は、財布のひもをしっかり締める必要がありますが、すべてを奪ってしまっては、ストレスから再び喧嘩が増えたり、最悪借金問題にまで発展したりする可能性もあります。

何が必要で、何が必要でないのか、お互いに仕分けをしてみると、それぞれの価値観が理解でき、さらに2人で決断したことによって、納得感を持ってお金の問題を解決できたという感覚を持てます。

3-2.貯金をすることの目標を明確にする

ご褒美が何もない状態で、人間はなかなか頑張れないものです。

日々、欲しいものを我慢して節約する場合には、何のために節約が必要なのか、目標を明確にしておく必要があります。そうすることで、やらされている感なく、当事者意識を持って、ともにお金を貯めていくことができます。

3-3.大きめの買い物は事前に共有しておこう

突然、何の相談もなく大きめの買い物を相手がしていたら、「よかったね」とはなかなかならないもの。

多くの場合、「なんで相談してくれなかったの?」という言葉が返ってきますよね。

そのため、高額な買い物をする場合などは、「いつ」、「何に対して」、「いくら」使うのかを、事前に共有しておくこと。勝手な買い物は、最も喧嘩になりやすいお金の揉め事でもあるため、事後報告は絶対避けましょう。

4.まとめ:夫婦での話し合いの機会を大切にしよう!

お金にまつわる夫婦喧嘩はなかなか尽きないものではありますが、子どもの教育費や老後のお金など、将来を見据えると、今からしっかりお金をためておくことが非常に重要になります。

今を幸せにそして、憂いのない未来のためにも夫婦でしっかり話し合いを持つように心がけましょう!

※本記事は、2022年3月時点の情報をもとに作成しています。

※記事内容の利用・実施に関しては、ご自身の責任のもとご判断ください。

※掲載している情報は、記事公開時点での商品・法令・税制等に基づいて作成したものであり、将来、商品内容や法令、税制等が変更される可能性があります。また個別の保険商品の内容については各商品の約款等をご確認ください。