【ライターが体験】話題の「コード決済」は本当に使える!?

2022-04-06

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近年、勢いを伸ばしているQRコードやバーコードによる決済サービス。中華圏では爆発的に普及していますが、日本ではまだ定着していないのが実情です。

そこで、お金に疎いライターがコード決済サービスに加入。実際に使ってみてわかった、利便性や注意点などをレポートします。

1.コード決済とは?

コード決済とは、QRコードやバーコードを使い、スマートフォンで決済が完結するシステムのことです。

1-1.コード決済のしくみ

コード決済のしくみはこうです。まず、各コード決済アプリをスマホにダウンロードし、銀行口座やクレジットカードを連携させます。決済は、連携させた銀行口座やクレジットカードから一定額をチャージして使用するものやアプリを通したクレジットカード決済などがあります。また現金でチャージが可能なサービスもあります。

支払い方法は、利用する店舗のレジにあるQRコードを読み取って、金額を入力して決済する「ユーザースキャン方式」、もしくはアプリでQRコードもしくはバーコードを表示させて店員さんに読み取ってもらって決済する「ストアスキャン方式」の2種類があります。

1-2.なぜいまコード決済? 話題の理由は

同じキャッシュレスの決済方法では、クレジットカードのほか、「WAON」(イオングループ)「Suica」(JR東日本)などのプリペイド式電子マネーが広く普及。コード決済は2019年現在、日本ではまだまだ普及の途上にあります。

しかし、「PayPay」による「100億円キャンペーン」など、利用に応じて残高をキャッシュバックするキャンペーンや、店舗側の手数料を期限付きで無料にするなどの施策を各社が展開。キャッシュレス推進の機運の高まりもあり、徐々に普及が進んでいます。

2.どう選ぶ?主要コード決済あれこれ

多くの種類があるコード決済サービス。主要なサービスの特徴と、私が選んだ決め手をお伝えします。

2-1.「近所でも使える!」がきっかけに

私がコード決済に興味を持ったのも、残高キャッシュバックなど大胆なキャンペーンで話題になったことがきっかけ。それまでは、「どこで使えるかわからないし、面倒くさそう…」というのがコード決済に対するイメージでした。

しかし、よく利用するコンビニや近所の飲食店で、コード決済が利用できる旨のサインを見かけるようになり、「キャッシュバックもあるなら、試しに使ってみようかな」と考えるようになりました。

2-2.各社コード決済の特徴は?

さまざまな企業が参入しているコード決済業界は、まさに戦国時代。その中でサービス内容を吟味するのは至難の業です。そこで、利用者数が多いといわれる「楽天ペイ」「PayPay」「LINE Pay」の3つのサービスを比較して、検討することにしました。

最も利用者が多い「楽天ペイ」は、利用するごとに「楽天スーパーポイント」が0.5%還元されるのがメリット。楽天カード会員なら、さらに1%還元されます。支払いはクレジットカードもしくは楽天スーパーポイントのみとなっています。

「PayPay」は、支払額の最大3%がポイント還元されます(付与上限30,000円/月)。支払いは、銀行口座・ヤフーカードからのチャージ、各種クレジットカードを選択可能。2019年5月末まで実施された「第2弾100億円キャンペーン」(最大20%還元)など、還元率の高いキャンペーンを複数回実施しています。

「LINE Pay」は、利用に応じてLINEポイントが0.5〜2%還元されます(2019年7月末までは、コード決済で+3%ポイント還元)。利用実績で変わる「マイカラー」によって還元率が変わり、使うほどにおトクに。支払いはクレジットカードのほか、銀行口座からのチャージ、そして現金でのチャージも可能です。LINEの友達に送金する機能も実装されています。

2-3.決め手はやはり「還元率」

はじめてのコード決済アプリとして私が選んだのは、ヤフーとソフトバンクが展開する「PayPay」。Tポイント機能付きヤフーカードに入会したタイミングだったため、ポイント優遇が受けられたこと、よく使うお店で取扱いがはじまったことなどが理由です。また、期間限定とはいえ高還元率のキャンペーンを実施していたのも決め手になりました。

3.実録!コード決済のメリット・デメリット

実際に「PayPay」を使ってみて感じたメリット・デメリットをご紹介します。

3-1.【メリット】「ただスマホを出すだけ」という手軽さ

コード決済を使い始めて最初に感じたのは、当たり前ですがお財布なしで支払いができること。クレジットカードやデビットカードも使っていましたが、暗証番号の入力が必要なことや、認証されるまで多少時間がかかるのがネックでした。

コード決済の場合、店員さんにコードを読み取ってもらう「ストアスキャン方式」なら、アプリを立ち上げるだけでコードが現れるので、ノンストレス。1秒程度スキャンしてもらえば決済を完了できるのが良いところです。

3-2.【メリット】カンタンチャージ&ポイント還元

また、残高チャージもアプリ上で簡単にできるのが特徴。レジで現金を出したり、ATMに行って操作をするなど、場所の制約が全くありません。残高不足になっても、すぐにチャージできるのが嬉しいところです。

また、利用に応じて行われるポイント還元もメリットのひとつ。しかも、戻った金額がアプリに表示されるので、「おトクになっている」という実感がわきます。

3-3.【デメリット】ちょっと面倒!「ユーザースキャン方式」

中小の加盟店に多い「ユーザースキャン方式」。アプリを立ち上げて、レジに表示されているQRコードを読み込み、さらに金額を自分で入力するというステップで支払いを行います。

一度やってみたのですが、店員さんにスキャンをしてもらう「ストアスキャン方式」に比べると、かなり面倒に感じました。ユーザースキャン方式のお店では、「現金不要」以外のメリットは感じられないというのが、正直な感想です。

3-4.【デメリット】使えるお店の数は発展途上

PayPayをはじめ、コード決済はまだまだ「どこでも使える」という状況にはなっていません。私はたまたま、よく行く複数のお店が加盟店だったのですが、人によっては使うシーンがあまりないこともありえます。

私が利用しているPayPayのアプリには、近隣の使えるお店を表示してくれる機能があるので、お店に行く前に利用の可否を確認できます。コード決済の加盟店は年々増加しているので、将来的にはもっと利用シーンが増えていくはずです。

4.まとめ:小銭代わりに使うのが便利

ここまで、私の実体験を交えてコード決済について紹介してきました。加盟店の少なさなどのデメリットはあるものの、残高として利用できるポイント還元などは魅力的。何よりスマホだけで即時支払いができるので、「コンビニでランチを買う」「カフェで一息つく」など、従来小銭を使っていたシーンになじむと思います。自分に合ったコード決済を見つけて、上手に利用してみてくださいね。

※この記事の情報は2019年6月中旬時点のものです。サービス内容やキャンペーンなどは随時変わりますので、最新情報は各サービスのアプリやHPで確認してください。

佐藤 史親 (編集者・ライター)執筆:佐藤 史親 (編集者・ライター)
1987年山梨県富士吉田市生まれ。タウン紙記者、雑誌編集者として勤務後、フリーの編集者・ライターに。モットーは、きめ細かな取材・調査に基づいた記事づくり。お金に関する話題も、わかりやすくお届けします。

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