プレママも必見!こどもが生まれた時に必要な保険を学ぼう|ママがFPに聞く!シリーズ4

2023-07-24

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愛する我が子の誕生は、ママもパパも今までの生活がガラリと変わるタイミング。

そして、まだ自分一人では生きていけないこどものために、万が一に備えて保険を見直したいのも、ちょうどこの時期です。

「もうすぐこどもが生まれるけど、保険はどんなものに入っておくべき?」
「こどもが生まれたけど、将来に向けて備えておくべき保険は?」

そんなママ・パパ&プレママ・プレパパの疑問を解消すべく、この記事ではこどもが生まれた時に入っておきたい保険について解説します。

今回も引き続き、ファイナンシャルプランナーで「がん治療とお金」のコンサルティング会社「株式会社M&Fパートナーズ」の代表取締役でもある高橋義人さんにお話をおうかがいしました。

1.こどもが生まれたら入っておきたい保険はコレ!

守るべき我が子ができたからこそ、不測の事態に備えて家族を守ってくれる安心の保険に加入しておきたいですよね。

しかしどの保険に加入するかを決めるのは、保険の知識がないとなかなかのひと苦労。そこで、まずは全く知識がないというママたちにもサクッと理解できる、こどもが生まれてから注目すべき保険の種類について簡単にご紹介します。

1-1.必ず加入しておくべきは死亡保険

こどもが生まれ、扶養家族ができたタイミングで必ず入っておくべき保険は、一家の生活を支える夫や妻の「死亡保険」。

死亡保険に加入していた夫や妻が死亡した場合に保険金が支払われるため、残された家族の生活費やこどもの教育費を保障するものとなります。

また、妻たちの多くは育児により出産前のように働けないケースも多いため、この時期は一家を支えることになる夫側に手厚く大きめの死亡保障をかけることが必要。

逆に妻の死亡保障については、「夫の収入が十分にある場合は、大きめの死亡保障は必要ありません」と高橋さん。

しかし、仮にこどもが小さいうちに妻が亡くなった場合は、長時間ベビーシッターを雇うなどの費用が必要にケースもあるため、もろもろのお金を用意するために、一定期間妻に死亡保障をつけるという考え方もあるのだそう。

どれくらい死亡保障が必要かについては以下の記事をご覧ください。
・「5分でわかる!死亡保障の必要額と加入すべき生命保険

1-2.知ってた?この時期はママの医療保険が重要なワケ

病気などのリスクに備える医療保障は死亡保障ほど重要ではありませんが、女性が出産を迎えることが多い30代は、女性特有の病気のリスクが高い時期。

実際に、子宮頸がんの発症年齢のピークは30~34歳、乳がんについても30代後半から増加傾向にあります。

さらに、たとえばがんに罹患してしまった場合、見つかったがんの状況によっては健康保険適用外の治療も検討しなくてはいけないケースも出てくるため、がんへの備えを検討してみる必要もあるでしょう。

女性が、がん保険を選ぶときのポイントは以下の記事をご覧ください。
・「女性のがん保険はどう選ぶ?必要な保障と選ぶときのポイント

2.半数以上が加入してる!?定番の学資保険をくわしく学ぼう

こどもが生まれたら、多くの人が加入する「学資保険」。
「こどもの教育費の積み立て」=「学資保険」というイメージもあって、出産後さっそく加入するママ・パパも多いようです。

この学資保険とは、こどもの将来にむけた教育費を準備するための貯蓄型の保険。
確実にお金をためやすく、親の死亡保障もついているので、万が一、親が死亡した場合は以後の保険料は免除され、保険金の受け取りは通常通り行われます。

2-1.ちょっと待って!学資保険は本当に必要?

こどもの教育費の積み立ては重要ですが、「周りのママ友たちも学資保険に加入しているから……」とよく検討もせず加入すると、将来損をすることにもなりかねないから要注意!

学資保険は、確実にお金を積み立てていけるというメリットとともに、以前は返戻率が高いことが人気の理由でした。

返戻率とは、学資保険の保険料支払総額に対する、将来受け取れる金額の割合のことで、返戻率が高いほど受け取る金額が多くなり、100%を超えるとお金が増えて戻ってくることになります。

しかし昨今はマイナス金利の影響により、返戻率が低下傾向に……。
そのため、受け取る金額が払い込んだ保険料を下回るケースも増えてきているそう。

こういった事情から最近では学資保険の魅力が減ってきており、「今の時代、必ずしも学資保険に入っておいた方がいいわけではありません」と高橋さんは言います。

では具体的にどのように教育費を積み立てていくのが賢明なのか?
そのあたりの賢い貯蓄術について、高橋さんに聞いてみました。

2-2.学資保険だけじゃない!確実に貯めたい人の保険活用術

学資保険に代わる教育費の積み立てにおすすめなのが、低解約返戻金型の終身保険。

この保険は、例えば15年以上継続して加入したあとに解約することで、払い込んだ保険料の100%以上の解約返戻金を受け取れるように設計することもでき、さらに被保険者である親が死亡した場合は、保険金が出るため、支払った保険料額よりも高額な保険金を手にすることができると言います。

しかし短期間で解約すると損をしてしまうため、保険で貯蓄を考えるなら「最低でも10年はお金をねかすことが必要」と高橋さん。

そのため、短期間で確実にお金を積み立てることを考えるなら、増えないけれど減ることもない銀行の預貯金で貯めるという考え方もあるそう。

教育費の積み立てについては、何年でいくら用意しなければならないのかを見据え、その上で、長期間お金を寝かせて積み立てるという保険の貯蓄スタイルを選ぶべきかどうか見極めることが大切と高橋さんは言います。

低解約返戻金型終身保険で教育資金を貯める方法については以下の記事をご覧ください。
・「3分でわかる!低解約返戻金型終身保険の基本と4つの活用法>4. 学資保険代わりに教育資金を貯める方法

3.まとめ:こどもの誕生を機会に具体的な将来設計を立てよう!

こどもが生まれたタイミングこそ、今後の将来設計をしっかり立て、教育費など必要となる金額を算出するのにうってつけの時。

今まで夫婦でお金についてあまり話し合ってこなかったという人や、共働きのため夫婦で財布は別々……なんていう2人は、こどもが生まれたことであらためてお互いの金銭事情や今後の貯蓄方法について意見をまとめてみましょう。

万が一に備えて一体どれくらいのお金が必要となるのか、また現状のままではいくら不足してしまうのか、具体的な金額を知ることで、自分たちに必要な保険を選ぶことにつながりますよ!

次回シリーズ5回目は、こどもの成長段階に応じて保険を見直すべきタイミングについてお届けします!

こどもたちが大きくなるにつれ教育費がかさむため、賢い保険活用術について引き続き高橋さんにお話をお伺いします。

※記事内容の利用・実施に関しては、ご自身の責任のもとご判断ください。

※掲載している情報は、記事公開時点での商品・法令・税制等に基づいて作成したものであり、将来、商品内容や法令、税制等が変更される可能性があります。また個別の保険商品の内容については各商品の約款等をご確認ください。