知りたいことをズバリ聞く!保険のプロが実践する保険活用術とは|ママがFPに聞く!シリーズ7

2022-04-06

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保険に加入する際は、無駄なく必要な保障をカバーした商品を選びたいものですよね。
しかし保険選びは、知識がない人にとっては難しいイメージがあり、だからといって保険の相談員にすすめられるままでいいのかな……なんて不安なママ・パパもいるかもしれません。

そこで今回は、保険のことを知り尽くしたお金のプロがどのように保険を活用しているのか、ズバリ聞いてみました!

「保険の本音の部分を知りたい……」
「損をせず賢く保険を活用したい…」

そんなママ・パパに向けて、保険の実情を理解している保険のプロならではの保険活用術をご紹介します。

今回も、前回から引き続き、ファイナンシャルプランナーで「がん治療とお金」のコンサルティング会社「株式会社M&Fパートナーズ」の代表取締役でもある高橋義人さんを講師に迎え、保険選びの本音にせまってみたいと思います!

1.賢くお金を増やしたいなら「変額保険」

本シリーズ2回目「老後はいくらあれば安心?将来に向け、保険を活用する貯蓄術!」でもお伝えした通り、夫婦2人でゆとりのある老後生活を65~87歳まで送ると想定した場合、9,240万円もの老後資金が必要になるといわれています。

退職金や公的年金では全額用意するのは難しいため、不足分をカバーするためにもお金のプロである高橋さんが注目するのが「変額保険」。

「変額保険」とは、保険料の一部を株式や債券等で運用し、運用実績により保険金や解約返戻金(保険を解約した時に戻ってくるお金)、将来の満期保険金が変動していく商品です。長期間にわたり保険を継続した場合、大きな運用収益を期待することもできます。

また死亡保険金は、運用実績が悪かった場合にも契約時に設定した基本保険金を下回ることはありません。死亡した場合には、契約時の基本保険金と変動保険金を受け取ることができます。

運用実績により満期保険金や解約返戻金が増減するため、運用成果が得られなければ、受け取れる満期保険金や解約返戻金が減るというリスクはもちろんともないますが、「個人で投資信託を購入するよりも有効ではないか」と高橋さん。

実際に個人で投資信託を購入する場合、4,000以上もの商品から高い運用実績が期待できる商品を見つけてくることは非常に難しいと思います。そのため、運用力が高く、信頼度の高い保険会社の変額保険を活用し、長期間にわたり計画的に積み立てを行うことが、運用リスクの軽減には重要だといいます。

実際に高橋さん自身も「変額保険」を活用されており、将来に向けてお金を賢く増やしたいという人におすすめの商品だといいます。

変額保険のメリット・デメリットについては、以下の記事もご参照ください。
・「すぐわかる!変額保険のメリット・デメリットと上手な活用法

2.途中解約はロス!“掛け捨て” の見直しを適時。

本シリーズでも「保険の見直し」についてご紹介(「入りっぱなしは危険!?イチから学べる保険の見直し術」)しましたが、ここでは保険のプロならではの見直し術について解説します。

保険は根っこから解約すると損をしてしまうケースがあるため、医療保険や終身保険といった基本となる保険の解約は、慎重に検討した方が良いそうです。さらに積立て商品の解約も損につながることが多いため、こちらも解約は慎重に検討した方が賢明だといいます。

その反面、「都度見直しをしてほしいのが掛け捨ての保障です」と高橋さん。

ここでいう掛け捨ての保障には、「死亡保障」やケガや病気になって働けなくなった時に生活費をサポートしてくれる「就業不能保険」がありますが、状況に合わせて適時見直しをすることで、保険料を払いすぎるというロスを防ぐことにつながります。

保険のベースとなる商品は動かすことなく、状況に応じて何が必要かを見極め、掛け捨ての商品の見直しを行うことが、保険のプロも実践する保険の加入スタイルなのだそう。

3.こどものうちから備えてお得な「がん保険」

日本人の死因の第1位といわれる「がん」。
こどものうちは「小児がん」のリスクがあり、さらに女性の場合は若くして「乳がん」や「子宮頸がん」など女性特有のがんに羅患する場合があるため、「がん保険」に早い段階から加入しておくのがベストだといいます。

しかも「がんに対する保障」は一生涯必要なため、できるだけ見直しをする必要のない保険に加入する必要があります。

保険の種類によっては、がんが見つかったら最高300万円を受け取ることができ、再発や転移など継続的に治療が必要になった場合も一時金を回数無制限に受け取ることもできる商品もあります。

年齢が高くなると保険料が上がるため、若いうちからがん保険に加入しておくことで、無駄なくリスクに備えることができるといいます。

4.正しい保険選びには信頼をおけるプロのサポートが重要

「保険選びのポイントは、30年50年信頼して付き合っていける会社を見つけることです」と高橋さん。

また、自分たちにぴったりな保険選びを行うためには、家族の状況などプライベートな事情も保険の相談員に話す必要が出てくるため、親身になって保険選びをサポートしてくれる相談員との出会いが重要になるといいます。

保険選びの第一歩として、気軽に相談できる保険の担当者や末長く信頼して付き合っていける保険会社と出会うことからまず始めてみてください!

シリーズ7回目を迎えた今回は、普段なかなか聞くことのできない保険のプロが実践する保険活用術をお届けしましたが、いかがでしたか?

保険を知り尽くしたプロならではの視点は、「保険は全くわからない……」という人にもためになる知識がつまっていますので、ぜひ今後の保険選びの参考にしてみてください!

保険のいろはを保険入門者にもわかりやすくママ目線でお届けしてきた「ママがFPに聞く!シリーズ」も、今回で最終回を迎えました。保険のプロである高橋さんには、「保険は必要なの?」という初歩的な質問から、賢くお金を増やすための保険活用のテクニックまで幅広く教えていただきました。

「備えあれば憂いなし」の言葉通り、万が一の事態でも家族の生活を守れるよう、賢く保険を活用し、未来の安心に備えてください!

【ママがFPに聞く!シリーズ】
 ・本当に保険は必要?あなたの家庭にぴったりの保険選びとは?|ママがFPに聞く!シリーズ1
 ・老後はいくらあれば安心?将来に向け、保険を活用する貯蓄術!|ママがFPに聞く!シリーズ2
 ・入りっぱなしは危険!?イチから学べる保険の見直し術|ママがFPに聞く!シリーズ3
 ・プレママも必見!こどもが生まれた時に必要な保険を学ぼう|ママがFPに聞く!シリーズ4
 ・知らなければ損!?子供の成長に合わせた保険見直しのコツ|ママがFPに聞く!シリーズ5
 ・教育費の貯め方!お金のプロが教える3つポイント|ママがFPに聞く!シリーズ6

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※掲載している情報は、記事公開時点での商品・法令・税制等に基づいて作成したものであり、将来、商品内容や法令、税制等が変更される可能性があります。また個別の保険商品の内容については各商品の約款等をご確認ください。