春の紫外線量は真夏並み!? 春こそ徹底したい紫外線対策

2022-04-06

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春のポカポカ陽気は気持ちいいけれど、徐々に暖かくなり始めるこの時期に気になるのが紫外線。本格的に日差しが強くなる夏まではまだ平気!なんていう油断は大敵です。実は紫外線量が多くなる春だからこそ、適切な紫外線対策に重要になってきます。

今回は、紫外線の基礎知識から春に気をつけたい紫外線対策のポイントをご紹介します。

1. 美肌のために知っておきたい!紫外線の基礎知識

紫外線は肌によくないことは知っていても、具体的にどのような影響があるのか、知識がある人は意外に少ないものです。

ここでは紫外線の種類や肌への影響について詳しく解説していきます。

1-1. 地上に届く紫外線にはUVAとUVBの2種類がある

太陽が発する目に見えない光である紫外線には、UVA、UVB、UVCの3種類があり、そのうち地上に届くのは、UVAとUVBです。

1-1-1. UVAとは?

太陽から届く紫外線の約9割を占め、紫外線の中でももっとも波長が長く、雲や窓ガラスも透過して肌にも到達するため、生活紫外線とも呼ばれます。肌に急激な障害を与えることは少ないけれど、じわじわと肌の奥の真皮まで侵入し、肌のハリや弾力を失わせる原因になります

1-1-2. UVBとは?

真夏にもっとも量が多くなり、レジャー紫外線とも呼ばれ、波長が短く肌への作用が強いため表皮細胞やDNAを傷付けるなどの肌への作用が大きいのが特徴です。短時間でも肌の表面にダメージを与えシミ・そばかすの原因になります

1-2. 紫外線が及ぼす肌への影響

長年にわたって紫外線を浴びると、肌にさまざまな影響が表れます。

1-2-1. シワ、弾力の低下

波長が長いUVAは真皮層まで到達するため、ハリや弾力を生むコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を作り出す線維芽細胞を破壊してしまいます。そのためUVAを浴びることで、肌の弾力が失われ、シワやたるみなどの肌老化が起きやすくなるのです。

1-2-2. シミ・そばかす

波長が短いUVBの刺激によりメラニン色素産生細胞内でメラニンという色素が生成されます。メラニンは本来紫外線から細胞核を守る働きがあるのですが、強い紫外線を浴びすぎることでメラニンが過剰に生成され、シミやソバカスの原因となってしまうのです。

1-3. 春の紫外線量は要注意レベル!

UVBは真夏に最も量が多くなりますが、UVAは春に一気に増え、真夏の量とほとんど変わらないと言われています。そのため春の紫外線対策は必須というわけなのです。

2. 日焼け止めの基礎知識と正しい使い方をおさらい!

最近ではさまざまなタイプの日焼け止めが販売されています。ここでは日焼け止めの選び方や塗り方について解説します。

2-1. 日焼け止めタイプ別塗り方レッスン

さまざまなタイプがある日焼け止め。使用量を守って正しく使いましょう。

2-1-1. ジェル・クリーム・ミルク

適量(パール粒一個ほど)をとり、顔全体にムラなくなじませます。日差しが強い日には、さらに同じ量を重ねづけするのがよいでしょう。身体に使う場合は直接肌の上に線状にして、少し多めの量をとり、手のひらで大きく円を描くようになじませます。

2-1-2. 振って使うシェイキングタイプ

容器をよく振ってから、適量(1円玉大ほど)をとり、顔全体にムラなくなじませます。日差しが強い日には、重ね付けして量を調節しましょう。

2-1-3. スプレー

容器をよく振ってから、一度手のひらに少量出してから、顔全体にムラなくなじませます。身体に使う場合は、直接肌にスプレーし、こちらも手のひらで大きく円を描くようにムラなくなじませます。

2-2. 日焼け止めのPAとSPFとは?

日焼け止めに表示されている「PA」と「SPF」とは何を表しているのでしょう。

2-2-1. PAとは?

Protection grade of UVAの略。UVA防止効果指数とも呼ばれます。日焼け以外にも、シワやたるみの原因となるUVAの防止効果を示すものです。

PAは数値ではなく、プラスの数で防止効果が表されているのが特徴です。

  • PA+ (ワンプラス)       UVA防止効果がある
  • PA++(ツープラス)    UVA防止効果がかなりある
  • PA+++(スリープラス)  UVA防止効果が非常にある
  • PA++++(フォープラス) UVA防止効果が極めて高い

日常生活では「+~++」、屋外での軽いレジャーなどは「+++」、長時間日光に当たるとき、炎天下でのレジャーは「++++」が目安となっています。ライフスタイルや場面に合わせて、ぴったりなものを使いましょう。

2-2-1. SPFとは?

Sun Protection Factorの略。紫外線防御指数とも呼ばれ、主にUVBの防止効果を示すものです。日焼けで肌が赤くなる反応をどれだけ防止できるかの数値です。最高値は50+。数値が大きいほどUVBを防ぐ効果が高いことを表します。

3 春の紫外線対策のポイントは?

春の紫外線対策の3つのポイントをお知らせします。

3-1. 室内でも日焼け止めを塗る

日差しが弱いように感じる春ですが、3〜4月は紫外線が一気に増える時期。シワやたるみの原因となるUVAは窓を通過するため、室内にいても日焼け止めを塗るようにしましょう。

3-2. UVケアできるアイテムをファンデと併用

化粧崩れで紫外線を浴びてしまうのが心配!という方には、ファンデーションと一緒に「日焼け止め」と「紫外線防止効果のある化粧下地」のダブル使いがおすすめです。たとえファンデーションが崩れてしまっても、紫外線から肌を守ってくれるアイテムを塗っておくことでファンデーションだけの時よりも安心して日中を過ごせますよ。

3-3. 春先は「PA値」に注目して日焼け止めを選ぼう

日焼け止めを購入する際、「SPF」の数値を気にする人も多いですが、春にかけてはシワやたるみの原因になるUVAの量が急増する時季。UVA防止効果を表すPA値にも注目して日焼け止めを選ぶとよいでしょう。

4.まとめ:身体の内側からも紫外線対策を!

紫外線対策は外側からと内側からのダブルのケアが重要。一般的に紫外線を浴びた肌には、抗酸化作用をもつビタミンを取り入れることで、シミやソバカス、肌老化などの予防が期待されると言われています。

中でもビタミンA、ビタミンC、ビタミンEの栄養素は抗酸化作業が非常に強く、合わせて摂ることで相互作用によりさらに効果が期待できます。ぜひ上手に食事に取り入れてみてください。

倉沢れい(編集者・ライター)執筆:倉沢 れい (編集者・ライター)
大学卒業後、IT企業や翻訳会社を経て、出産を機にライターとしての活動を開始。子育てや女性の生き方の分野を中心に、ママがよりよく子育てを楽しむための情報をわかりやすくお伝えしています。


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