増加している乳がんの現状|がんの現状を知るシリーズ4

  • 公開日:2017年06月06日
    最終更新日:2018年06月22日
  • 医療保険

2018-06-22

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増加している乳がんの現状|がんの現状を知るシリーズ4

「がんの現状を知るシリーズ」の第4回目は、乳がんの現状についてです。

近年、乳がんの罹患率が高まっていること、また、乳がんは他のがんと違い若い年代で罹患してしまうことなど、女性の方にはぜひ知っておいていただきたい情報です。

 

<講師のご紹介>

株式会社M&Fパートナーズ 代表取締役 高橋 義人

  • 略歴
    1988年明治大学卒業後、外資系大手生命保険会社に23年間勤務。
    現在はファイナンシャルプランナーとしてマネープラン作りや家計の見直しを行っている。また医療コーディネーターとしては、がん患者さんからの治療に関する相談に対して、様々な情報提供やアドバイス等を行うなど、がん患者さんへの治療支援活動も積極的に行っている。
    その他、セミナー講師として、マネープランやがんについての講演を年間100回以上行っており、累計のセミナー受講者数は5万人を超えている。
  • 講演テーマ
    「生きるためのマネーセミナー がんとお金の話」
    「最先端のがん治療とがんファイナンス」など

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がんの現状を知るシリーズ第4回
「増加している乳がんの現状」

(以下、高橋氏にお話を伺いました)

1. 女性の12人に1人が乳がんに!

国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センターの「2016年のがん統計予測」によると、2016年に新たに乳がんになる人は、90,000人と予想されています。

90,000人といえば、東京ドームや甲子園球場が満員となる人数の約2倍です。あの大球場の満員2日分の人数というと、その多さに驚かれるのではありませんか?

いま日本では乳がんが増加傾向にあり、女性の12人に1人が一生のうちに乳がんに罹患すると言われています(国立がん研究センターがん対策情報センター2010年統計より)。
「増加といっても12人に1人か」と思われるかもしれません。しかし同じがん統計データからの数字で、16人に1人という数字もあります。この数字は何の数字だと思われますか?

実は2009年の統計データにおける、女性が一生のうちに乳がんに罹患する確率です。つまり、2009年から2010年のわずか1年で、乳がんの確率が1/16から1/12に急激に増えていることがわかります。日本で乳がんが増加傾向にあるということに、ご納得いただけるのではないでしょうか。

2. 乳がんの一因は欧米型の食生活

もともと、乳がんは日本に多いがんではありませんでした。それでは、なぜ今、乳がんが急増しているのでしょうか?

実は、原因はまだはっきりわかってはいません。しかし、乳がんを誘発している危険因子は、複数確認されています。エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの影響があると言われており、喫煙や飲酒との関係も指摘されています。また、閉経後の肥満や過度なストレスが乳がんを誘発するとも指摘されています。

そして、さまざまな危険因子の中で特に関係が深いと思われるのが、高カロリー・高たんぱくの欧米型の食生活が定着したことです。日本の食生活は、高度成長期から大きな変化をしてきました。魚や野菜を中心とした食生活から、肉を食べることが定着し、特に若い世代を中心に日本の食生活は大きく変わってきています。このような食生活の変化は、乳がんの他、近年、大腸がんや前立腺がんが急増している原因の一つでもあると言われています。

3. 乳がんのピークは40代後半

乳がんは、罹患のピークが非常に若いということがその特徴としてあげられます。乳がんと子宮頸がん以外のがんは、年齢が上がるにつれ罹患率も高くなっていきます。ところが、乳がんの罹患のピークは40歳代後半となっています。

もう少し詳しくお話しすると、乳がんの罹患率は30歳代に入ると急激に上昇しはじめ、45~49歳の年齢帯で罹患率がピークに達します。乳がんは、多くの方が若くして罹患しているがんだということがおわかりいただけるのではないでしょうか。

ここまで乳がんについて厳しい現実をお伝えしてきましたが、その一方で、乳がんは自分自身で発見できる唯一のがんとも言われています。定期的にセルフチェックをしたり、乳がん検診をしっかりと受けたりすることが重要です。

乳がん検診の受診率は、まだまだ低いのが現状ですが、まずはご自身のため、そして大切なご家族のためにも、ぜひ定期的な受診を心がけていただきたいと思います。

編集後記

今回は、乳がんにフォーカスして罹患データを紹介していただきました。
がんというと、比較的高齢になってからの病気というイメージがありますが、乳がんには当てはまらないことがよくわかりました。まだまだ働き盛りであったり、あるいはお子さんが小さいときにがんになってしまうのは、生活やご家族への影響も大きく、精神的なつらさも一層大きいのではないでしょうか?

他人事とは考えず、若いうちから定期的な検診やセルフチェックを怠らないようにすることが大切です。

【がんの現状を知るシリーズ】
 ・がんの死亡者数・死亡率の増加とがん検診|がんの現状を知るシリーズ1
 ・喫煙とがんの関係|がんの現状を知るシリーズ2
 ・生活習慣(たばこ以外)とがんの関係|がんの現状を知るシリーズ3
 ・大腸がん検診のすすめ|がんの現状を知るシリーズ5

女性のがん保険は必要なのでしょうか?これまでがん保険には夫しか加入していなかったけれど、育児が少し落ち着いてみたら、「将来のリスクを踏まえてそろそろ備えなくては」と思い始めた、という声も少なくありません。実際、若年女性のがん発症率は上昇傾向にあります。ただ、がんに備えると一口に言っても、保障内容が多岐にわたっていて、どのように選べばいいのかわかりづらいという方が多いのではないでしょうか。そこで、女性特有のがんの特徴をまとめた上で、女性のがんに備えるために必要な保障について考えをまとめました。...

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