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  • 公開日:2018年11月28日
    最終更新日:2019年04月18日

2019-04-18

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乳がんの治療とその治療費|がん治療を知るシリーズ4

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乳がんの治療とその治療費|がん治療を知るシリーズ4

がん治療を知るシリーズ第4回目は、乳がんの治療についてです。

乳がんは、女性のがんの中で最も罹患数が多いがんです。しかも、他の多くのがんが高齢になって罹患することが多いのに対し、30代から増え始めて40代後半にピークに達します
ただし、早期発見すれば生存率は高いがんなので、若いうちからの定期的な検診がとても大切です。

このように、女性にとって気になる存在の乳がんについて、今回も医療コーディネーターの高橋義人氏(株式会社M&Fパートナーズ 代表取締役)にお話を伺いました。

<講師のご紹介>

株式会社M&Fパートナーズ 代表取締役 高橋 義人

  • 略歴
    1988年明治大学卒業後、外資系大手生命保険会社に23年間勤務。
    現在はファイナンシャルプランナーとしての活動とともに、医療コーディネーターとして、がん患者さんへの情報提供やアドバイス等、治療支援活動を積極的に行っている。
    その他、セミナー講師として、マネープランやがんについての講演を年間100回以上行っており、累計のセミナー受講者数は5万人を超えている。
  • 講演テーマ
    「生きるためのマネーセミナー がんとお金の話」
    「最先端のがん治療とがんファイナンス」など

保険の疑問・お悩みはありませんか?

がん治療を知るシリーズ
第4回「乳がんの治療とその費用」

(以下、講演形式でお届けします)

1.乳がんの年間の罹患者数は9万人

「2016年のがん統計予測」(国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター)によると、新たに乳がんに罹患する患者さんの数は9万人以上と予想されています。東京ドームの収容人数が約46,000人だということを考えると、その2倍です。いかに大きな数かイメージしやすいのではないでしょうか。これは日本だけの数字です。そして、他のがんとの比較でみても、乳がんは日本人女性が最も罹患しやすいがんです。

かつて日本では、乳がんはそれほど多くはありませんでした。しかし現在では、大腸がん・前立腺がんとならび、日本で急増しているがんの一つとなっています。乳がんは、30歳代に入り急激に増え始め、40歳代後半で罹患のピークを迎えます。このように、若くして罹患する方が多いがん、それが乳がんです。

2.乳がんの原因

乳がんの発生原因は現在でもはっきりわかっていませんが、乳がんを誘発する危険因子はいくつか確認されています。
エストロゲンという女性ホルモンの分泌期間が長い方は、乳がんのリスクが高いと言われており、具体的には「初潮が早かった」「出産・授乳経験がない」「閉経が遅い」などが、乳がんのリスク要因になります。

また、喫煙や飲酒、高カロリーで高たんぱくな欧米型の食生活の定着とも関係があると言われています。

3.乳がんの検査方法

乳がんは、早期発見が特に重要だと言われており、早期発見できた場合は、生存率が大幅に高まります。早期発見のためには、毎月1回のセルフチェックとともに定期的な乳がん検診の受診が必要です。自治体などの健診では、問診とマンモグラフィが行われます。また人間ドック等の任意の検診では、マンモグラフィに加え、超音波検査(エコー検査)が行われることもあります。

これらの検査を行って乳がんの疑いが出てきた場合は、乳房から病変組織を採取して顕微鏡で調べる生検(組織診)、CT・MRIなどによる画像診断が行われます。

4.乳がんの検査費用の目安

乳がんの各検査費用の目安は以下の通りです。下記金額は10割の額なので、健康保険で3割負担の方が支払う金額は、下記金額の3割となります。

検査費用の目安(10割)

■CT検査(単純CT) ¥16,000

■MRI検査 ¥22,000

■マンモグラフィ検査 ¥5,620

■乳腺超音波検査 ¥3,500

引用:「国立がん研究センターのがんとお金の本」(小学館)より

5.乳がんの分類と治療

乳がんのステージは、がんの広がり、リンパ節転移の有無、遠隔転移の有無等により、0期~Ⅳ期に分類されます。

0期は、がんが、発生した乳管や小葉内にとどまっている状態で、手術が中心となります。
またⅠ期~ⅢA期は、手術中心の治療が行われ、再発のリスクが高いと考えられる場合は術後薬物療法や放射線治療を行うことがあります。
ⅢB~ⅢC期は、進行がんに分類される段階で、術前薬物療法や放射線治療によりがんを小さくして手術を行います。
Ⅳ期は、全身にがんが転移してしまっており、全身療法となる薬物療法を行います。

6.乳がんの治療方法

乳がんの治療は、手術・薬物療法(抗がん剤治療等)・放射線治療が中心となります。また、化学療法やホルモン療法などの薬物療法を行う場合は、がん細胞の性質を詳しく調べ、「サブタイプ分類」にもとづいて使用する薬剤を検討します。

乳がんの治療においては、手術と組み合わせて放射線治療も行われています。一般的には、乳房温存手術(部分切除術)後に照射され、手術では取り切れなかったがん細胞を攻撃して再発防止を目指します。

放射線治療としてはさらに、画像診断により照射範囲を三次元設定し、がん細胞だけを攻撃できる「三次元治療原体照射」やがん細胞のかたちに合わせて放射線強度を変えられる「強度変調放射線治療(IMRT)」なども行われています。

その他、早期乳がんには、乳房に針を刺し、針先を特殊なガスで凍結させてがん細胞を凍死させる凍結療法[自由診療]や細い電極を乳房に刺し、ラジオ波という電磁波でがん細胞を焼き切るラジオ波焼灼法[先進医療]などの手術以外の治療法が開発されています。

7.乳がんの治療費の目安

乳がんの放射線治療や新しい治療法の費用の目安は以下の通りです。下記金額は10割の額なので、健康保険で3割負担の方が実際に支払う金額は、下記金額の3割となります(先進医療は除く)。

治療費用の目安(10割)

■術後放射線治療
治療費(25回/50Gy) ¥450,000

■三次元治療原体照射
治療費(照射1回あたり) ¥18,000

■強度変調放射線治療(IMRT)
治療費(照射1回あたり) ¥30,000

■ラジオ波熱焼灼療法(先進医療)
治療費 ¥174,000

引用:「国立がん研究センターのがんとお金の本」(小学館)より

編集後記

乳がんは、早期発見のための検診が重要です。セルフチェックをすることもできますので、その方法を学び、普段からチェックを心掛け、何か異常があれば病院での検査や医師の診断を受けるようにしましょう。

早期発見であれば、切除をしない新しい治療法を受けられる可能性もありますし、手術であっても乳房温存手術が可能な場合もあります。一方、ステージが進んでからの発見となると、乳房を切除することになったり、放射線治療や薬物療法を継続して受けなければならなくなったりします。術後放射線治療は、まず手術のための費用がかかった上で、さらに45万円がかかることになります。また肉体的、精神的な負担も大きくなります。

そのようなリスクを避けるためにも、30代以降は、定期的な乳がんの検診を心掛けるようにしましょう。

【がん治療を知るシリーズ】
 ・大腸がんの治療とその費用|がん治療を知るシリーズ1
 ・肺がんの治療とその費用|がん治療を知るシリーズ2
 ・肝がんの治療とその治療費|がん治療を知るシリーズ3

女性が、がん保険を選ぶ時のポイントはこちらの記事をご覧ください
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