【令和2年分】スマホでできる確定申告|2021年はより便利に!

2022-04-06

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2019年(平成30年分)の確定申告から、国税庁サイトにおいてスマホで申告書類を作成できるようになりました。ただし、当初は会社員等が医療費控除や寄附金控除をする場合に限定されていました。

その後、スマホで申告できる範囲は広がってきており、今では給与所得に加え雑所得や一時所得、すべての所得控除などが対象となっています。またスマホで申告書類を作成した場合、そのままe-Taxを利用して申告手続きをすることが可能です。

2021年の確定申告は、新型コロナウイルス感染症の拡大を考慮すると、混雑する税務署の窓口は避けたいのではないでしょうか? 感染リスク回避といった意味でも、e-Taxを利用する価値はあると思います。

ここでは、2021年(令和2年分)の確定申告において、スマホでできることを紹介しますので、該当する方はぜひ参考にしてみてください。

1. さらに便利になったスマホ申告

2021年、スマホによる確定申告で便利になったことは、マイナンバーカードを使ってe-Tax申告する場合に必要なアプリが2つから1つに減ったことです。

昨年は、e-Taxアプリとマイナポータルアプリの2つをインストールして利用しなければなりませんでしたが、今年はマイナポータルアプリのみで申告できるようになりました。

2. スマホから確定申告できる範囲

令和2年分の確定申告をスマホからできる人は、給与所得、雑所得、一時所得がある人です。それ以外の所得がある人はスマホから申告できません。

つまり、自分で事業を行っている人、株式等の売買や家賃収入などについて申告する人などはスマホ申告はできません。

■スマホで確定申告できる対象範囲

 収入 給与所得
 雑所得
 一時所得
 所得控除 全ての所得控除
 税額控除 政党等寄附金特別控除
 災害減免額
 その他 予定納税額
 本年分で差し引く繰越損失額

3. スマホでの確定申告(e-Tax)の流れ

スマホで確定申告書を作成し、e-Tax送信するための流れを簡単に説明します。

3-1. 事前準備

e-Taxで申告する方法には、マイナンバーカード方式とID・パスワード方式があります。

3-1-1. マイナンバーカード方式で申告する準備

マイナンバーカード方式で申告する場合には、マイナンバーカードとマイナンバーカード読み取り対応のスマホが必要です。

<マイナンバーカードの作り方>
マイナンバーカードは、お住いの市区町村を通じての交付となります。申請は、スマホやパソコンからできます。その他、郵送や町なかの証明写真機からも申請することもできます。

申請からマイナンバーカードの交付までは、ミスなく順調に進んだ場合でも、おおむね1ヵ月はかかります。確定申告に間に合うようにするには、十分に余裕を持って申請しましょう。

詳しい申請方法は下記の政府広報ページをご覧ください
マイナンバーカードのつくりかた

<対応するスマートフォン>
スマホでe-Taxを行うには、マイナンバーカード読み取り機能のついたスマホが必要です。

対応スマーフォンは以下のマナポータルサイトからご確認ください。
マイナポータルAPに対応しているスマートフォン等を教えてください

また、以上の準備についての詳細は下記サイトをご覧ください
マイナンバーカード方式で申告するための準備(令和2年分 確定申告特集)

3-1-2. ID・パスワード方式で申告する準備

ID・パスワード方式で申告する場合には、事前に税務署でID・パスワードを発行してもらう必要があります。税務署で職員の方と対面して本人確認を受けた後、「ID・パスワード方式の届出完了通知」を発行してもらいます。

この方式だと、マイナンバーカードを読み取りできないスマホからでもe-Taxで申告ができます。ただし、OSやブラウザのバージョンについての制限はあります。
※この方式はマイナンバーカードが普及するまでの暫定的なしくみです

以上の準備についての詳細は下記サイトをご覧ください
ID・パスワード方式で申告するための準備(令和2年分 確定申告特集)

3-2. スマホからの確定申告手順(マイナンバーカード方式)

ここからは、マイナンバーカード方式でスマホから確定申告する手順を紹介します。

■「確定申告作成コーナー」スマホ画面イメージ

スマホで確定申告する手順 ※初めて行う場合

  1. スマホで国税庁の「確定申告書作成コーナー」を開く
  2. 作成開始ボタンを押し、申告内容に関する質問に答える
  3. マイナポータルAPをインストールし、同意して次へ
  4. e-Taxログイン画面でマイナンバーカードを読み取る
  5. 利用者情報を入力・確認し、申告書の提出先税務署を確認
  6. 入力内容を確認し、次へ
  7. 源泉徴収票等をもとに所得などを入力
  8. 各種控除についての情報を入力
  9. 住民税等に関する事項の入力
  10. 16歳未満の扶養親族の入力
  11. 計算結果を確認
  12. 本人情報等の入力
  13. マイナンバーの入力
  14. 作成した申告書を確認し、e-Taxで送信する

手順についての詳細は下記資料を参考にしてください。
スマートフォンで初めてマイナンバーカード方式を利用する場合の画面の流れ(令和2年分 確定申告特集)

4. まとめ:これからの確定申告はスマホやPCを使って便利なe-Taxで!

スマホで確定申告書類を作成し、e-Taxで提出する方法についてまとめました。
スマホでe-Taxまでするには、対象となる所得等がまだ限定されてはいますが、一般的な会社員が行う場合には、かなり対応できるようになっています。

混雑した時期に税務署の窓口に行くのは大変ですし、新型コロナウイルス感染症のリスクを回避するためにも、人が密になる場所は避けたいところです。そんな現状にe-Taxはぴったりな制度なので、ぜひ積極的に活用してみましょう。

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