知っていれば得する話!? 値上げ前に火災保険を見直そう

  • 公開日:2019年05月14日
    最終更新日:2022年04月06日
  • 損害保険

2022-04-06

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ここ数年、大手損害保険会社を中心に火災保険が値上げされてしまいます。2021年6月には、個人向け火災保険料の目安となる参考純率が全国平均で10.9%上がることが発表されており、2022年にも火災保険の値上げが予定されています。この10.9%という引き上げ率は過去最大となります。

火災保険は、値上げ前に加入するのがお得なのですが、「値上げ前に、火災保険を見直そう!」と呼びかけても、たぶん実際に動く人は少ないですよね。

消費税の増税があれば、その前にいろいろな商品を駆け込みで購入する人がいますが、火災保険だって駆け込みで見直せば、お得なケースも多いはずです。そこで、今回はそんな火災保険の見直しについて説明したいと思います。

1.火災保険の見直しの効果は宝くじと同じ?

ではここでちょっと想像してみましょう。
あなたは今、少額の当たり宝くじを持っています。イメージ的にはミニロトの3等、1万円前後です。

「有効期限までに換金しに行こう!」と呼びかけなくても、換金しに行きませんか?

「そりゃ行くよ」という人が、おそらくほとんどでしょう。
実は火災保険の駆け込み効果は、この少額の当たりくじと同じようなものなんです。

仮に、値上げ前の火災保険料が9万円で値上げ後は10万円になるとします。

だとすると、値上げ前に火災保険に加入することで1万円安くなります。自由に使えるお金が1万円手元に残る、という意味ではどちらも同じだと言えませんか?

1万円のためにわざわざ宝くじの換金をしに行くのは面倒ですが、それでも多くの人が出かけるはずです。火災保険に入るのも面倒ですが、このタイミングでの加入はお得なので、ぜひ出かけてみてください。

2.すでに火災保険に入っていても見直しでお得に!

ちなみに「もう火災保険に入っちゃってるよ」という人にも、関係ない話ではありません!
値上げ前に加入し直すことで、今後5年・10年の保険料を安くすることができるからです。なお、2022年10月から、10年契約は廃止されます。

火災保険は途中で解約して入り直す場合、残りの期間の保険料が払い戻されるという特徴があるため、基本的に損はしません。
※注意した方が良いケースもあります。詳しくは後述(4-1.火災保険を見直すときには注意も!

なので、加入中の人もぜひ一度、見直してみてください。

3.火災保険の見直しはどこにいけばいいの?

少額の当たりくじは、駅前にある宝くじショップなどで換金できます。
加入中の火災保険は、駅前にある保険ショップなどで見直しできます。

火災保険の加入手続きは当たりくじの換金手続きよりもずっと複雑ですが、お家の形態や補償内容によっては数万円も安くできる可能性があります。数十円安い野菜を求めてスーパーをハシゴするような節約家の人は、迷わずGO!です!

なお、当たりくじの換金ができる場所があちこちにあるように、火災保険の見直しができる場所もいろいろありますので、好きなところを選びましょう。

3-1.保険ショップ

保険ショップは駅前にお店があることが多いので、アクセスが超便利。会社帰りにフラっと寄れるでしょう。

また、大きなショッピングモールに入っているお店も多く、買い物ついでに話を聞くこともできます。最近はキッズスペースを設置しているところや、ショップスタッフに女性がいるところもあって、お子様連れでも気軽に行けるのでおすすめです。

3-2.保険会社/保険代理店

「火災保険の見直しならまず保険会社に電話するよ」という人も多いと思います。
ただ保険会社に電話しても、「契約についてはお近くの代理店に問い合わせてください」と返されてしまうケースが、実はけっこうあります。

そのため、はじめから代理店に連絡するのがてっとり早いです。基本的に、代理店のスタッフは呼んだら自宅まで来てくれるはずですので、外に出ないで説明を受けられるのが便利です。

3-3.インターネット(WEB)

最近ではWEBで火災保険の加入・見直しができるようになってきました。テレビCMでもたまに見かけますね。

火災保険の知識がちゃんとある、またはWEBで調べながらでも自宅に最適な補償内容で契約できる自信がある、という人にはおすすめできます。パソコンやスマホを使ってその場で申し込みできてしまう、その手軽さが良いですね。

4.火災保険を見直すときには注意も!

今回、火災保険を見直す場合は次の2つのことにご注意ください。

4-1.今の保険にいつ加入し、何年残っているかをチェック

火災保険は、2015年、2019年にも値上げしています。したがって、2015年より前に20年、30年といった長期での契約をしている人は、すでに充分お得な金額で加入している可能性が高いですから、そのままの契約で大丈夫そうです。ヘタに見直しすると損してしまうかもしれないので、注意です!

一方で、残りの契約年数が1~3年と短い人なら、このタイミングで10年など長期の契約を結んでしまってもよいかもしれません。

4-2.見直すときは補償内容もじっくり精査

火災保険を見直すなら、保険料の安さだけでなく補償内容の方もチェックしておくと良いと思います。どういった被害にあったときにお金が出るのか、のチェックです。

これを怠ると、たいへんな目に遭ってしまう可能性があります!

2018年は西日本豪雨や台風21号・24号など、非常に大きな災害が発生しました。その後も、2019年は台風15号・19号や10月の大雨、2020年は7月豪雨や台風10号と、大きな自然災害が続きました。

たとえば、大雨による土砂崩れなどで家がつぶれてしまっても、水災補償を付けていなければ保険金は出ませんし、大型台風などで屋根が崩れてしまっても、風災補償を付けていなければやはり保険金は出ません。

補償内容のチェックは、保険料の見直しよりもっと大切だと言えそうです。

5.まとめ:よくわからないなら専門家に聞いてみよう!

「いつ火災保険に入ったのか覚えてない!」という人や「どういった契約の内容になっているか分からない!」という人は、とにかく一度、専門家に相談してみましょう。
あなたに合ったアドバイスをしてくれるはずです。

相談に行くときは当たりくじではなく、保険証券を持っていくのを忘れずに!

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※掲載している情報は、記事公開時点での商品・法令・税制等に基づいて作成したものであり、将来、商品内容や法令、税制等が変更される可能性があります。また個別の保険商品の内容については各商品の約款等をご確認ください。