かんたん保険診断

「保険に関する調査」から読み取れる保険加入の実態と課題

  • 公開日:2016年06月28日
    最終更新日:2022年04月15日
  • 保険の知識

2022-04-15

https://www.kurashino-okane.com/tips/hoken-research/

LHLでは、2016年3月に「保険に関する調査」を実施しました。今回は、この調査結果から保険の加入状況がわかる項目を抜粋してご紹介します。

<調査概要>

  • 調査対象 20~59歳の男女
  • サンプル数 3,102
  • 調査時期 2016年3月14日~3月17日
  • 調査方法 インターネットリサーチ
  • 調査委託先 マクロミル
 

1. 保険の加入率

生命保険分野の保険について、保険種類別に加入率をみると、最も加入率が高いのは終身死亡保険(終身保険)の41.9%、ついで高いのは終身医療保険の35.6%、がん保険の33.2%、定期医療保険の30.8%となっています。

ここから、生命保険としてはまず基本となる終身保険から加入する傾向にあること、医療保険には、終身または定期のいずれかにたいていの人が加入していることがうかがえます。

■保険の加入率

終身死亡保険41.9%
定期死亡保険17.3%
収入保障保険2.6%
終身医療保険35.6%
定期医療保険30.8%
女性保険9.0%
がん保険33.2%
個人年金保険24.0%
介護保険3.4%
学資保険7.6%
養老保険9.8%
その他2.2%
未加入1.2%

さらに保険の種類別にもう少し細かく加入率をみてみましょう。

1-1. 生命保険

死亡保障を目的とした生命保険(死亡保険)の加入率をみると、終身死亡保険(終身保険)が41.9%、定期死亡保険(定期保険)が17.3%、収入保障保険が2.6%となっています。

こどもがいる世帯に限定すると、終身死亡保険(終身保険)が45.7%、定期死亡保険(定期保険)が22.1%、収入保障保険が4.5%となります。

こどもがいる世帯では、全体的に生命保険の加入率が少し高くなっています。しかし、子育て世代であれば大きな死亡保障が必要であるため、本来であれば定期保険や収入保障保険の加入率がもっと高くなってもよいところです。こどもがいる世帯で、死亡保障が不足している可能性がありそうです。

1-2. 医療保険

医療保険の加入率についてみると、終身医療保険が35.6%、定期医療保険が30.8%、女性保険が9.0%で、単純合計すると75.4%となっています。

医療保険については、ほとんどの人が何らかの保険に加入しているといえます。
しかし、ここで注目したいのは、定期医療保険が30.8%と加入率が高い点です。

一般的に病気やけがをする確率は高齢になるほど高くなりますので、医療保険の必要性が高まるのは年齢が上がってからということになります。定期医療保険は、更新のたびに保険料がどんどん上がっていって、保険が最も必要な時期になると保険料の負担が大きくなって継続が大変になってしまいます。

医療保険は、若いうちに終身医療保険に入ったほうがよいものなので、定期医療保険に入っている方は注意が必要です。

1-3. 個人年金保険・介護保険

超高齢化社会になりつつあり、最近は「長生きリスク」ということばが使われるようになってきました。老後の生活費や医療費、介護費用など、長生きすればするほど多くかかってくる費用に備えることが大切です。

そのような老後費用に備える保険の加入率としては、個人年金保険が24.0%、介護保険が3.4%となっています。介護保険については加入率が低いですが、個人年金保険には4人に1人が加入していることになります。

これらの費用は、必ずしも保険で備えなければならないわけではありませんが、計画的に備えられるという点や保険料控除という税制上のメリットもありますので、上手く活用できるとよいでしょう。

2. 支払っている保険料(月額)

加入している保険に支払っている保険料(月額)は、終身死亡保険(終身保険)が9,209円、定期死亡保険が4,678円、終身医療保険が5,374円、定期医療保険が3,353円となっています。

生命保険と医療保険に加入していれば、月々の負担額は15,000円程度になっていると考えられます。

■支払っている保険料(月額)

終身死亡保険9,209円
定期死亡保険4,678円
終身医療保険5,374円
定期医療保険3,353円
女性保険2,410円
がん保険3,162円

3. 保険の加入方法(経路)

保険に加入する際に利用した方法については、保険会社の営業職員が51.8%で最も多く、半数の人が利用していることになります。保険会社の営業職員から直接加入するという昔ながらの加入方法の経験者が圧倒的に多いということがわかります。

これに続く方法としては、保険ショップ・窓口が16.4%、インターネットが16.1%、保険代理店が14.4%となっています。

保険ショップ・窓口には複数の保険会社の商品を取り扱っている乗り合い型の店舗が多く、その場で複数社の商品を比較しながら保険の加入相談ができるというメリットがあります。このため将来的にもっと伸びてくると予想されます。

また今回の調査で特徴的なのはインターネットが16.1%という数字になっていることです。生命保険に関する調査としては、生命保険文化センターが3年ごとに実施している「生命保険に関する全国実態調査」が歴史もあって総合的な調査ですが、この調査の生命保険の加入経路ではインターネットは2.2%(平成27年調査)しかありません。

インターネット調査と紙の調査票による調査という違いもありますが、インターネットに慣れた層であればインターネット経由の加入者も一定数が見込めるということだと推測できます。

■保険の加入方法

保険会社の営業職員51.8%
保険ショップ・窓口16.4%
インターネット16.1%
保険代理店14.4%
郵便局11.8%
勤務先11.1%
通信販売(電話・郵送)9.7%
銀行・証券会社5.0%
その他5.3%

4. まとめ:現在の保険の加入傾向

保険の加入率からすると、まずは医療保険に加入するという人多く、それに加えて生命保険に加入という優先順位が一般的であると推測されます。さらに医療保険と生命保険を押さえた上で、がん保険や個人年金保険、貯蓄系の学資保険や養老保険といった目的別の保険に加入するという傾向が見て取れます。

また、保険の加入方法では、保険会社の営業職員からの直接加入が圧倒的に多いですが、保険ショップや保険代理店、インターネットという比較的新しい加入方法が続いています。加入する保険を保険会社で選ぶという人や知り合いから入りたいという人は、保険会社の営業職員から入るのが自然な流れということになりますが、各社の商品を比較したいという人の場合は、保険ショップや保険代理店、インターネットなど比較がしやすいところから入るのが合理的です。今後、このような保険加入方法がどのように変化していくかが注目されます。

 

※記事内容の利用・実施に関しては、ご自身の責任のもとご判断ください。

※掲載している情報は、記事公開時点での商品・法令・税制等に基づいて作成したものであり、将来、商品内容や法令、税制等が変更される可能性があります。また個別の保険商品の内容については各商品の約款等をご確認ください。