目次
終身医療保険と定期医療保険を比較!
医療保険には、保障期間によって終身医療保険と定期医療保険があります。加入を検討する際は、それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、自分はどちらを選べばいいのか両者を比較して選ぶようにしましょう。
終身医療保険 | 定期医療保険 | |
---|---|---|
保障期間 | 一生涯 | 一定期間(5年・10年)一定年齢まで自動更新あり |
保険料 | 保険料は一定 | 保障内容が変わらない場合、更新すると保険料が上がる |
向いている人 | 一生涯の医療保障を得たい人 | 一定期間のみ医療保障を得たい人 |
終身医療保険は、保障が一生涯続き、保険料は加入時から上がりません。いっぽう、医療保険は、保障期間が一定期間に限られます。終身医療保険に比べて保険料が安くなります。更新をすると、更新時の年齢で保険料を計算するため、保障内容が変わらない場合、保険料が高くなります。
終身医療保険のメリットとデメリット
生涯にかかる医療費のうち、約半分は70歳以降に発生するので、高齢期に医療保障を確保できるのは大きなメリットです。加えて、保険料が一生変わらないため、若いうちに加入しておくと、ずっと加入時の保険料の負担で済むことも安心材料の一つといえます。いっぽう、保障が一生涯続くため、定期型に比べて加入時の保険料が割高になります。若いうちは保険料の負担を感じることがあるかもしれません。また、終身型は、加入時の保障内容が変わらないため、見直しができないというデメリットがあります。将来、新たな商品が開発された場合、終身型の保障内容が時代に合わなくなることがあります。時代に合った新たな保障が必要な場合は、解約して新たな医療保険に加入しなければなりません。
メリット | ・保障が一生涯続く・加入時の保険料が変わらない |
---|---|
デメリット | ・加入時の保険料が定期型と比較すると高い・保障内容の見直しができない |
定期医療保険のメリットとデメリット
保障期間を限定しているため、安い保険料で医療保障を確保することができます。年齢が若く、病気やけがによる医療費負担が心配な人に向いています。また、保障期間が終了したら、保険を見直したり、新たな医療保険に入り直したりすることができます保障期間が終了して更新する場合は、更新のたびに保険料が上がっていきます。長期間にわたって加入すると、保険料負担が重くなってしまいます。
メリット | ・保険期間が限定される・満期時に保障内容の見直しができる |
---|---|
デメリット | ・加入時の保険料が定期型と比較すると高い・更新ごとに保険料が高くなる |
保険料比較のポイント
医療保険を選ぶ際は、毎月の保険料はもちろん、加入期間中のトータルの保険料をチェックする必要があります。たとえば、10年更新の定期医療保険と終身医療保険では、はじめの10年間は定期医療保険のほうが保険料が安くなりますが、10年後の更新時にはその年齢の保険料にアップすることになります。そのため、20年間のトータルで支払う保険料を比べると、終身型のほうが安くなるケースが多くなります。加入期間が長くなるほど、終身型のほうが総払込保険料は少なくなります。
終身医療保険と定期医療保険どちらを選ぶ?
終身型と定期型どちらを選択すればいいか考えるときは、それぞれのメリット、デメリットを比較することが大切です。年齢が若く、家計に余裕がなくて医療費負担が心配な人や、将来は貯蓄で医療費をカバーできる見通しのある人は定期型がいいでしょう。いっぽう、若い時期の保険料が多少高くなっても高齢になってからの医療費の心配をしたくない人、医療保障を一生涯持ち続けたいという人は終身型が向いているでしょう。定期型も終身型も、医療保険は基本的に掛け捨てです。病気やけがをしたとしても入院や手術をしなければ、給付金を受け取ることができません。限られた収入の中で、医療費にかける費用をなるべく少なくし、老後の不安材料をなくしたいのであれば、終身医療保険の短期払いを選ぶのが得策といえそうです。