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日系生保と外資系生保
日本には、さまざまな生命保険会社が存在します。日系、外資系、メーカー系などと呼ばれたりしますが、何か違いがあるのでしょうか?
日本には42社(2020年5月末時点)の生命保険会社があります。外国法人または外国人が一定程度以上の出資をする企業を外資系企業と呼んでいますが、何%以上の出資があれば外資系企業なのかという明確な定義はなく、どの保険会社が外資系で、どの保険会社が国内生保かという判別は難しくなっています。日本で営業している生命保険会社はすべて金融庁の監督下にあり、保険業を営むための法律を守っています。そのため、どの保険会社であっても、保険金の請求方法や支払いまでの日数に違いはありません。そのため、知名度だけで保険会社を選ぶことに意味はありません。
保険金の請求
保険金を請求する場合、保険会社から連絡が入るわけではありません。保険金は、受取人の方から保険会社に連絡を入れてはじめて支払いの手続きが開始されます。
被保険者が死亡した場合、受取人が保険会社に連絡をします。保険会社に連絡する際は、保険証券を手元に置き、契約者・被保険者の名前、受取人の名前、保険の証券番号を伝えましょう。後日、保険会社より請求手続きに必要な書類が郵送で送られてくるので、内容を確認し、必要事項を記入し、返送します。返送された書類が保険会社に到着しだい、5日以内に指定の方法で保険金が支払われます。
保険会社が倒産したらどうなる
日本にある生命保険会社は、生命保険契約者保護機構に加入しています。生命保険契約者保護機構は、破たんした保険会社の保険契約を引き継ぐ救済保険会社に対して、資金援助をすることによって、保険の契約者を救済します。原則として、破たん時点の責任準備金(保険会社が保険金等を支払うために準備しているお金のこと)の90%までが保障されます。
このように、どの保険会社であっても、保険金の取扱いや破たんした場合の保障に違いはありません。保険会社を選ぶにあたっては、会社名にこだわらず、保障内容を重視するようにしましょう。
保険会社の健全性を知りたい場合は、ソルベンシーマージン比率という指標を参考にするとよいでしょう。