介護保険には、公的介護保険と民間の介護保険があります。どちらも「介護保険」ですが、両者には違いがあります。
公的介護保険
介護保険とは、介護が必要となったときに保障をする保険となっています。公的な社会保障として、2000年に「公的介護保険」が開始されました。公的介護保険は、市区町村ごとに介護認定審議会の判定に基づいて、介護給付金や予防給付金を受け取ることができるものです。要介護状態になった場合も、できるだけ自立した生活ができるように、介護サービスを受けられるようになります。
介護サービスを利用する上では、要介護認定というものを得る必要があり、これらの事務手続きに時間がかかり、数週間~1か月程度の時間を要します。
民間の介護保険
もう一つの介護保険は、民間の介護保険です。民間の介護保険は、公的の保険に補完するものです。保障内容は、公的のものと基準は変わりますが、要介護状態になったときに、一時金や介護年金が支払われます。
保険会社によって、要介護の条件や認定が異なりますので、加入時には、よく確認し、必ず保険相談窓口やファイナンシャルプランナーから納得いくまで説明を受けましょう。
介護保険は、介護が必要な状態になったときに保障されるという特徴から、保険期間が終身にわたるものが多くなっています。(中には、10~20年などの一定期間や一定年齢までの介護保険もあります)