目次
さまざまなリスクに備えて保険に加入
私たちは日頃あまり意識していませんが、病気やけが、事故や災害など様々なリスクと常に隣り合わせで生活しています。家計を支える人に万が一のことがあれば、残された家族は生活に困ってしまいますし、台風や地震などで家が壊れてしまった場合には、安心して生活することができなくなってしまいます。このような人生の中で起こり得るさまざまなリスクに備えて加入するのが保険です。保険は、加入者が少しずつ保険料を出し合って、リスクに遭遇した人に必要となるお金を渡す「相互扶助」の仕組みで成り立っています 。保険に加入することで、何かあった時には経済的な損失が補てんされ、再び安定した生活を送ることができるようになります。
生命保険は人の生死に対して保険金が支払われる
保険の種類は、何を対象としているかによって第一分野、第二分野、第三分野に分けられています。
第一分野
第一分野とされるのが生命保険です。あらかじめ決められた時点まで生存していた時や、保険期間中に亡くなった時、つまり人の生死に対して保険金が支払われます。定期保険、終身保険、養老保険などの種類があります。
第二分野
第二分野とされるのが、損害保険です。建物や自動車などの物的財産が受けた損害に対して保険金が支払われます。火災保険、自動車保険、地震保険、自動車保険などがあります。
第三分野
生命保険、損害保険のどちらともいえない分野は、第三分野と呼ばれています。医療保険、がん保険、傷害保険、介護保険などがあります 。
生命保険の選び方
生命保険は、一度加入すると長く付き合っていくものなので、自分でしっかりと考えて加入する保険を決めなくてはなりません。十分に理解しないままに加入してしまうと、保障に過不足があったり、高い保険料を支払ったりすることにもなりかねません。保険加入で失敗しないため４つの手順をご紹介します 。
1. なぜ生命保険に加入したいのかを考える
生命保険の加入を検討するということは、何かしらの理由があったはず。「子供ができたから死亡保障を手厚くしたい」、「大病をする人が多い家系なので、自分も病気に備えて保険に入りたい」など、まずは保険に加入する具体的な目的と優先順位を洗い出すことをから始めましょう。
2. 公的保険でリスクをカバーできないか調べる
公的保険の種類は意外と多く、幅広いリスクをカバーすることができます。代表的な公的保障に、自分が亡くなった時に残された家族に支給される遺族年金、病気やけがなどで障害が残った時に支給される障害年金、 就業できない時に支給される傷病手当金などがあります。まずは公的保障でどの程度リスクに備えられるかを確認しましょう。勤務先によっては福利厚生制度でもいざという時のためのサポートが用意されていることがありますから、これも保険に加入する前に調べておきましょう。
3. 公的保障でカバーできない部分について保険への加入を検討
公的保障や勤務先の福利厚生制度を確認して、それでもカバーしきれないものがある場合に民間の生命保険への加入を検討しましょう。その際、目的にあった保険は何かを考える必要があります。例えば、医療保険といっても、がんに備えたいのか、それとも3大疾病、7大疾病まで広くカバーしたいのかによって、加入する医療保険は変わってきます。自分の目的に合っているか、または過度な保障がないか、内容を確認して自分に合った保険を見つけましょう。
4. どの会社の保険がいいのか検討する
加入する生命保険の種類が決まったら、いよいよ具体的な商品を決める段階です。保険の種類は同じでも、保険会社によって詳細な保障内容は異なります。できれば複数社の生命保険を見比べて、より自分の目的に合ったものを検討するようにしましょう 。
生命保険の基礎知識を学んでおこう
保険選びにはそれなりの時間がかかりますから、思い立った時にすぐに加入できるというわけではありません。まだ生命保険の加入や見直しの必要に迫られていなくても、日頃からインターネットや本などで、生命保険の情報を収集しておけば、保険選びもスムーズにできるはずです。生命保険と上手に付き合って、大きな安心を手に入れましょう。
