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独身の人の保険の選び方
生命保険は、自分に万一のことがあった場合に、家族が経済的に困らないために加入するのが大きな目的です。そのため、独身者の場合、生命保険はあまり必要ないと考えている人もいるでしょう。
しかし、万一の時に最低限必要となるお金を確保しておくことは大切です。独身者はどんな保障をどの程度確保すればいいのか、考えていきましょう。
高額な死亡保障は必要なし!自分を守る保険の検討を
独身者の場合、自分に万一のことが起きても残される家族はいないことが一般的ですので、経済的に困る人は少ないと考えられます。親が健在で家計を助けているという場合でも、順番から考えれば先に亡くなるのは親ですし、自分に万一のことがあっても親自身の年金があるので、ある程度は生活が確保されています。
とはいえ、自分が万一の時には、葬儀費用やお墓などある程度の出費が想定されます。扶養している家族がいない独身の場合には、親や兄弟がそういった費用を負担しなければならなくなります。周りの人に金銭的な負担をかけたくないという場合は、必要最小限の保障は確保しておくことが望ましいといえそうです。
また、死亡保障の保険は、死亡時以外にも高度障害状態になった時にも保険金が受け取れます。もし、病気等で寝たきり状態になってしまったときなどに保険金が受け取れれば、生活の助けになります。そういった意味でも、多少の死亡保障を確保していると心強いでしょう。
独身の人が死亡保険を選ぶポイント
独身の場合には高額な死亡保障は必要ないものの、万一の場合に周りの人に金銭的な負担がかからないよう必要最小限の保障を考える必要があります。その場合、保障が生涯続くタイプの死亡保険(終身保険)に加入するのが安心です。
終身保険は一生涯保障が続き、被保険者が死亡したり高度障害状態になったり時に保険金が支払われます。加入者はいずれ必ず保険金を受け取れるため、保障期間が一定期間に限定される定期保険に比べ、保険料は割高になります。
保険料の払込期間が終わった後は、一生涯保障が続きますが、必要性がなくなったら解約して解約返戻金を老後の資金として使うことも可能です。保険料払込終了後に解約する場合は、払い込んだ保険料以上の解約返戻金が受け取れるので、保険として必要であればそのまま続けてもいいですし、保障が必要なくなったら解約して老後資金に充てることもできます。若いうちに加入し、65歳までに保険料を払い終えるようにしておくと老後も安心でしょう。
自分自身の生活を守る保障も検討を!
独身の場合、死亡保障は最低限の備えでも問題ありませんが、それと同時に自分自身を守るための保障も考慮したいものです。自分を守るための保険とは、病気やケガに備える保険、働けなくなるリスクに備える保険です。
医療保険
病気やケガなどで入院や手術をして多額の医療費がかかったとしても、健康保険の高額療養費制度があるため、医療費の負担を抑えることができます。多額の医療保障は必要ありませんが、入院した時に自己負担しなければならない食事代の一部や差額ベッド代などをカバーできるよう、日額5,000~1万円程度の給付金が受け取れる医療保険を選び、一生涯保障が続く終身タイプに加入しておくとよいでしょう。
女性の場合は、30代から40代にかけて、女性特有の病気の発症リスクが高まります。女性特有の疾患への保障を手厚くしたい場合は、女性保険を検討するとよいでしょう。
所得補償保険・就業不能保険
一方、自営業やフリーランスなど国民健康保険に加入している人には、傷病手当金のような制度はありません。そのため、病気などで仕事ができなくなると即、収入が途絶えてしまうという人もいるでしょう。そのような働けなくなるリスクに備えるには、所得補償保険や就業不能保険を検討するとよいでしょう。
実際に保険を選ぶのは非常に難しいです。 プロの意見を聞くのも良い選択です。保険相談なら、取扱保険会社数の多い保険ショップがおすすめです。