就職したものの、病気やケガで仕事ができなくなると、収入が減ったり、ゼロになったりする可能性もあるでしょう。そのように働けなくなった場合の経済的なリスクに備えることができる保険、就業不能保険について説明します。(ここでは、両親と同居している場合も便宜上、世帯主としています。)
就業不能保険
世帯主 お役立ち度 〇
就業不能保険とは、病気やケガで所定の就業不能状態になった場合に、給付金が受け取れる保険です。給付金は一括ではなく、契約時に定めた年齢・年数まで分割して支払われます。
似たような名前の保険に「収入保障保険」というものがありますが、こちらは就業不能保険とは別です。収入保障保険は保障の対象者が亡くなった後、遺された家族に対して(毎月の給料のように)定期的に保険金が支払われるのに対し、就業保障保険は保障の対象者が生存している場合に給付金が支払われます。
つまり、月々支払われる給付金は、被保険者が病気やケガにより、仕事を休んで給与が出ない時期の生活費、ローンの支払いなどに充てるためのものです。
就職して間もない独身の方であっても、長期間働けない時期が続くと、収入が途絶え、生活に影響が出る可能性が大いにあります。もし頼れる実家があったとしても、障害を負ったとしたら、療養に長い時間を要することもあるでしょう。その際は、家族の生活にも影響を及ぼしかねません。
そのため、もし若いうちから加入を検討するのならば、リハビリ代や自分自身の生活に掛かる程度の費用を備えると安心でしょう。