住宅購入をする際、住宅ローンを利用する人も多くいるでしょう。長期にわたるローン返済期間中に、自分や家族が介護状態になったり、他者へ損害を与えて賠償が必要になる際は多額のお金が必要になることも想定されます。そのような場合、保険は役に立つのでしょうか。
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介護保険
介護保険は保障の対象者が要介護状態になった場合、一時金もしくは年金が支払われるタイプの保険です。給付条件は保険会社によって異なり、公的介護保険の要介護認定に準じる場合と、保険会社が基準を設けている場合があります。
介護保険に加入すれば公的介護保険だけでは足りないお金を補填することができます。介護保険の給付金を、家事代行サービス費やタクシー代、介護施設での食費に充てる人もいるようです。
では、どのような人に向いているのかを確認しましょう。
世帯主 役立ち度 △
介護保険の加入可能年齢を40歳からとしている保険会社もあります。年齢から考えて申し込めない人もいるかもしれません。そのため、家を購入したタイミングで誰もが加入を考えるべき保険というわけではないといえます。
ただし、死亡保険に介護特約を付加できる場合もあります。保険料が負担にならないのであれば検討してもよいでしょう。
配偶者 役立ち度 △
配偶者も世帯主と同様で、加入可能年齢に満たない場合は、申し込み自体ができません。死亡保険に安く介護特約が付けられるのならば付加を検討してもいいかもしれません。
個人賠償責任保険
世帯主 役立ち度 ー
偶然の事故で他の人にケガを負わせたり、他の人のものを破損してしまう可能性はいつでもあります。その際の補償ができるのが「個人賠償責任保険」です。
個人賠償責任保険は単独の保険ではありません。自動車保険や火災保険の特約扱いとなるのが一般的です。主契約の自動車保険・火災保険を解約すると個人賠償責任保険もなくなりますので注意しましょう。
個人賠償責任保険は加入した本人のみならず、配偶者や生計をともにする親族、未婚のこどもも補償の対象となります。
世帯主の加入で、「こどもが買い物中に店の陳列品を壊してしまった」「配偶者が自転車で人にケガを負わせてしまった」という場合でも補償されます。
人や物に損害を与えると、賠償額が高額になることもあります。個人賠償責任保険は付けておく価値が高いといえるでしょう。