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高齢者・シニア世代の保険の選び方
日本は世界中でも有数の長寿国と言われています。しかしながら、全員が健康で長生きをしているわけではありません。逆に高齢化がすすむ分、病気・ケガで入院、治療、あるいは介護状態での生活を余儀なくしているかもしれません。
さらに、医療費負担の増加、公的介護保険制度の見直し、老齢年金制度の見直しなど取り巻く環境は明るくはありません。
そんな状況下での、高齢者・シニア世代の保険の選び方として、今までは家族のため、高額な死亡保障に重点を置いた保険でしたが、これからは自分の身を守っていく自分のための保険が必要となります。
自分を守る保険とは?
具体的には、お子様が独立している方には高額な死亡保障は必要なくなります。死亡保障は葬儀費用や整理資金、奥様の生活費不足分など必要最低限の設定でいいと思います。病気やケガのリスクは高まりますので、公的医療保険で賄えない分を医療保険やがん保険、傷害保険などで補うのがいいでしょう。また終わりの見えない介護に対する保険などを中心に検討していくと良いと思います。もちろん、退職金や預貯金などで大きな資産を築いた方は、保険は必要ないかもしれません。むしろ、その資産を継承していくための方法を検討することが必要かもしれません。また、保険を契約するにはある程度の健康な身体が必要となります。現在、既に持病があり、新たな保険契約を検討する余地がない方は、現在契約している保険を解約せずに、うまく継続していく方法を考えていくと良いと思います。持病があるが何も契約していないという方は、引受基準緩和型や無選択型といった持病がある方でも比較的契約しやすい保険もありますので検討してみると良いと思います。
老後に対する自助努力が不可欠
いずれにせよ、安心して医療や介護を受けられるよう、自分の老後の保障に対する自助努力が不可欠だと思います。医療費用や介護費用が賄えないと家族が大変な目に遭います。結局、自分を守るために加入した自分のための保険ではありますが、最終的には家族のための保険なのかもしれません。