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個人年金保険・養老保険・終身保険の違いとは
生命保険には、貯蓄型と掛け捨て型の商品があります。教育資金や老後基金を準備するために、貯蓄型の保険に加入している人も多いでしょう。貯蓄型の保険には、個人年金保険、養老保険、終身保険などがあります。それぞれどのような特徴や違いがあるのかみていきましょう。
個人年金保険の特徴
個人年金保険は、保険料を積み立てることによって、将来保険金(年金)を受け取ることができる保険です。本人が保険金を受け取ることを前提としているため、保険料を支払っている間に死亡した場合は、死亡保険金はありません(払い込んだ保険料は戻ります)。個人年金保険は、大きく区分すると下記の3種類に分かれます。現在の主流は確定年金です。
確定年金 | あらかじめ決められた期間の年金を受け取ることができます。本人が年金受取期間中に死亡した場合でも、遺族が残りの年金を受け取ることができます。元本割れはありません。 |
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終身年金 | 本人が生きている間、年金を受け取ることができます。死亡すると受け取りは終了するため、早く亡くなった場合は元本割れのおそれがあります。 |
有期年金 | あらかじめ決められた期間の年金を受け取ることができます。死亡すると受け取りは終了するため、早く亡くなった場合は元本割れのおそれがあります。 |
養老保険の保障内容
養老保険は、死亡時にも生存時にも受け取りができる保険です。将来に向けて保険料を積み立てていくという点では個人年金保険と同じですが、死亡時にも満期保険金と同額の死亡保険金が受け取れますので、老後資金として利用できるだけでなく、残された家族への保障にもなります。例えば、死亡保険金が500万の養老保険に加入すれば、生死にかかわらず500万円の保険金が受け取れるという仕組みです。死亡保険金があるため、個人年金保険と比べると保険料が高くなります。低金利が続く現在は、支払った保険料の総額よりも受け取れる保険金額が少なくなり、元本割れが発生することがあります。
終身保険の特徴
終身保険は死亡したときなどに保険金を受け取ることができる保険です。人はいつか必ず死亡するため、確実に保険金が支払われます。また、加入から一定期間を経過すると、支払った保険料の総額よりも多くの解約返戻金を受け取れるため、教育資金や老後資金の準備として活用することができます。終身保険の本来の目的は保障ですが、低金利が続く現在は、貯蓄目的で加入するケースも増えています。
貯蓄型の保険を選ぶポイント
個人年金保険、養老保険、終身保険は、保険の目的が異なります。「何のために保険に加入するのか」をよく考えて保険を選びましょう。
・老後資金の準備というはっきりした目標がある人
・貯蓄をしながらある程度の死亡保障も確保したい人
・死亡保障を重視しつつ貯蓄もしたい人